キャラクターショップ タツミ様
観光客に人気のキャラクターショップ。細部に光る、顧客ニーズへの配慮
JR上野駅からJR御徒町駅をつなぐ高架下の、個性豊かな商店が並ぶ賑やかな通り。言わずと知れた東京名所のひとつ、アメヤ横丁(通称「アメ横」)である。そのアメ横の、上野駅側から入ってすぐの場所に店を構えるのが、「キャラクターショップ タツミ」だ。 店頭には日本を代表する人気キャラクターのグッズがずらり。ぬいぐるみやキーホルダー、文具などのファンシー雑貨、東京限定土産が並ぶ中、店先の目立つ場所に置かれているのは色とりどりの傘だった。外国人観光客に人気だという。 「日本の傘は、品質がいいのと、軽くて気軽に持ち運べて便利だから。中でもよく売れているのは折りたたみの傘だね」そう語るのは、今年(2020年)で創業36年、キャラクターショップ タツミの店主 立見伸一郎さん。 元々は時計販売がメイン。オープン当初は、屋号も「時計のタツミ」だった。それが、キャラクター商品を中心とした品揃えへと転換したのは、アメ横そのものの客層の変化が理由にある。 「オープンした80年代頃、アメ横は若者の街だった。だけど今は、ほとんど海外からの観光客に変わったから」 キャラクター雑貨や土産物の販売を決めたのは、観光客が多く集まる立地を活かせる商材だったから。確かに、旅先では記念やお土産として、ご当地もののグッズについ手が伸びる。特に日本発のキャラクターは、年齢を問わず国外にファンが多い。また当時、同じアメ横内でメインとしてそういった商材を扱う店がほかになかった。目のつけどころが絶妙だ。そう伝えると、「たまたまだよ」と社長は笑った。 シモジマで主に購入頂いているのは、OPPフィルム、OPP袋、レジ袋、手提げの紙袋、柄小袋など。「店舗や、昔のシンプルなサイトに比べると今のオンラインショップは商品が多く探しにくい。だから、いつも買う商品はお気に入りのページに入れてそこから買っている」長くシモジマをご利用頂いているからこその、貴重なご指摘である。 「アメ横の店はどこもそうだけど、うちでは商品を表に並べているから。ぬいぐるみにしてもキーホルダーにしても、埃をかぶったりしたら嫌でしょう。それで、店に商品を出すときはこうして袋に入れてから並べているんだよ」 そう。キャラクターショップ タツミの店頭に並ぶ商品は、ひとつずつ透明OPPで包装されている。使われているのは、40ミクロンの厚口タイプだ。 「やっぱりこういうキャラクターのグッズだと、厚手のしっかりした袋で包装したほうが見栄えが良いからね」 リュックサックなど厚みのある商品は、底で余ったミミの部分を折り返し、裏でテープ止めがされていた。OPPで包装する際、中の商品に対して袋のサイズが大きく余ってしまっているとあまり恰好がよくない。手間はかかるが、見た目の商品価値を損なわない大切な工夫だ。 「これなんかもシモジマで買っているもの。かわいらしいキャラクターのついたものを売ってるわけだから。入れる袋も、やっぱり無地よりは柄が入っていたほうが良い」 そう言って社長が見せてくれたのは、ギンガムチェック模様の柄小袋やリボン模様の柄小袋。購入された商品を入れるための袋としてお使い頂いている。手提げの紙袋も、商品に合わせて赤色を選んでいるという。 柄小袋Rタイプのギンガムミニ赤と柄小袋ストレートタイプのニューリボン金。いずれも親しみやすい、昔ながらのHEIKOプリント商品。 棚のプライスカードには、ひとつずつキャラクター名の入ったスタンプ。土産物として人にあげる用途で商品を買われることが多いため、値段のラベルは弱粘を選んでいるそうだ。 キャラクターショップ タツミでは、品物を売るひとつひとつの工程で、購入する側のニーズを考えた選択がされている。 アメ横で買い物の際はぜひ、キャラクターショップ タツミを覗いてみよう。駅にほど近く、開けた店構えできっと気軽に足をとめやすい。童心にかえってキャラクター小物を選んでみるもよし。たまにはお子さんやお孫さんへのお土産を買ってみるのも、きっと喜ぶ顔を見ることができるはずだ。
▼取材にご協力いただいたお客様
キャラクターショップ タツミ
〒110-0005 東京都台東区上野4-10-7 タツミビル1F
TEL:03-3836-4556
HP:http://www.ueno-tatsumi.jp/