ボードン袋のサイズと厚みの選び方
スーパーや青果店で売られている野菜は、包装されていないものと袋に入っているものがあります。今回は、この野菜が入っている袋(ボードン袋)に注目していきます。普通のビニール袋とは違い、強度が高く防曇加工(曇り止め)が施しており、野菜を新鮮に保つのに使用されています。また曇りにくいため、焼き立てのパンの包装にも使われています。ボードン袋は目的に合ったもの選ぶことで、新鮮さが保たれ、結果商品価値の維持につながります。
ボードン袋とは?
ボードン袋とは、果物・野菜・パンなどの素材の鮮度保持に最適な食品袋です。野菜や果物は、採取した後でも呼吸をしており、それにより自然と水分が放出する現象(蒸散)が発生します。野菜や果物の呼吸に適した袋を選ばないと、鮮度が保てなかったり見栄えが悪くなってしまったり、商品が売れ残ってしまう可能性が高くなります。ボードン袋は目的に応じて種類が豊富ですので、商品の性質に合ったものを選びましょう。
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サイズから選ぶ
野菜や果物などの青果物は形状やサイズが様々です。細長い形状のネギ・ニンジン・ゴボウ、丸い形状のレタス・トマト・玉ねぎなど、形状やサイズが多種多様のためそぐわないボードン袋を使用すると、ボードン袋や入れた商品自体にダメージを与えることになり、商品価値を下げてしまう結果となります。商品の形状やサイズを理解して、目的に合ったものを選びましょう。
袋タイプ(幅150mm×高250mm)
水菜、インゲン、サトイモ、オクラなどを入れるのに適したサイズです。また出来立てのパンを入れる、パン袋としても使われています。
袋タイプ(幅230mm×高340mm)
じゃがいも・さつまいも・たまねぎ・なす・トマト・みかんなど形状に丸味を帯びていて、複数個入れるものに適しています。
袋タイプ(幅150mm×高500mm)
水菜・白菜・セロリ・大根などそれなりの幅や長さが大きいものに使用されます。
レタス用シート(幅450mm×高450mm)
名前の通りレタスの包装に最適なシートです。またレタス以外の葉物野菜や果物の包装にも対応しており汎用性があります。
かけ紙タイプ (縦幅170mm×横幅280mm)
紙トレー用に開発した、左右テープ付きのボードンかけ紙です。紙トレーに載せた青果などにかけて、そのまま留めるだけで内容物が引き立ちます。
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厚みから選ぶ
厚みが変わると見た目のハリ感や高級感、強度なども変わるので、目的に合ったフィルムの厚さを選びましょう。例えば重さのある根菜などを入れる際は、少し厚手のタイプを選ぶと破れる心配がなく安心です。厚さは0.02mm(20μ)~0.025mm(25μ)が一般的ですが、厚みによって中に詰められるものの重さやハリやコシといった見た目の高級感に違いが出ます。商品の大きさや形状、重さなどを把握して適した厚さを選ぶと良いでしょう。
0.02mm(20μ)
標準的な厚みです。ニラやネギ、アスパラなど比較的に重さが軽いものは、こちらがおすすめです。
0.025mm(25μ)
重みのある根菜、スイカ、リンゴなどに入れるのに最適な厚さです。厚みを出した分、丈夫なので破れる心配はありません。
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形態から選ぶ
ボードン袋には、野菜や果実を新鮮に保つために穴があるタイプがあります。野菜や果実は呼吸をするので、適した形態を選ばないと、腐る、曇る、色の変化などが起こりやすくなってしまいます。品質の良いものを作れても、見た目や状態が悪くなることで売れ残ってしまいます。新鮮さや見栄えを良い状態で保つためにも、商品の性質に合わせたパッケージを選択することが必要です。そうすればお客様の目に留まり購買意欲を刺激することで、結果、売り上げを伸ばすことができます。他にもイラストなどが印字してある柄入りタイプや汎用性の高いシートタイプもあります。それぞれの特徴を理解し、目的に合ったものを使用していきましょう。
穴なしタイプ
れんこん、セリ、しいたけ、しめじ、大葉、カット野菜などは乾燥に弱いため、穴なしタイプを選ぶと良いでしょう。
穴ありタイプ
トマト、きゅうり、たまねぎ、ごぼう、だいこん、かぼちゃ、ほうれんそう、なす、じゃがいも、長ネギなどは、乾燥に強い一方で、蒸れやすい野菜です。適度に換気してあげるため、穴ありタイプを選ぶと良いでしょう。
コーナーカットタイプ
左右の角がカットされているタイプです。左右をカットすることで、底部分から水分が抜けるので、ほうれん草や小松菜、水菜などの葉物野菜などは、コーナーカットタイプを選ぶと良いでしょう。
柄入りタイプ
柄が入っていることで、売り場での陳列時、何の商品かを見分けやすくなり、柄入り効果でイメージアップにもつながります。
シートタイプ
丸い形状の野菜や果物の包装に便利なタイプです。大きさを問わず対応できる汎用性の高さがあります。
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まとめ
野菜や果実などを新鮮に保つためには、ボードン袋は欠かせなくなりました。お客様は、新鮮で品質の良い物を求めています。せっかく新鮮で品質の良いものを手に入れてもボードパックの使い方次第では、新鮮さや品質を失う可能性があります。そのためにも野菜や果実の特徴を理解し、それに見合うボードン袋を使用することが必要です。そうすることで新鮮さや品質を保つことができ、結果売り上げアップにつながります。
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