ハンドメイド作品を売ってみたい
Minneやcreemaなどのプラットフォームで簡単にハンドメイド作品を販売できるようになりましたし、BASEやSTORESなど、自分のお店をネットでオープンすることが無料でできるようになった現在、作品を世に出そうと思う作家さんはますます多くなっています。
ハンドメイドだけで生計を立てているという方だけでなく、仕事や家事育児、学業の傍らにハンドメイドを楽しむ「兼業作家」さんが増え、副業的にハンドメイドを捉える人が新規に販売にチャレンジするようになっているようです。
ハンドメイド作品を販売したい!価格の決め方
大切な作品を販売するとき迷ってしまうことの一つが、価格決め。
心を込めて作ったし、時間も材料費もかかっているから高く売れたらうれしい。
でも高く設定しすぎて売れないのは嫌。
ハンドメイド初心者さんは、そのように価格の決め方でぐるぐる考えてしまいがち。
そんなときは、あらかじめ自分なりの価格の決め方を持っていれば毎回苦労しなくて済みます。
粗利(あらり)を計算しよう。ハンドメイド作品の価格設定
ハンドメイドに関わらず、商品を販売するなら必ず知っておくべきことの一つが「粗利」。
粗利はこのようにして求めます。
粗利=売上高-売上原価
ハンドメイド作家さんの場合は、こう考えると分かりやすくなります。
粗利=売上高-材料費
つまり、価格設定をするときに、ちゃんと材料費を把握していないで安い金額にしすぎてしまうと損をしてしまいますよ。ということです。
知らずに決めて損しない!粗利=利益ではない
資材の会社であるシモジマから、声を大にして言います。
「粗利と利益は違うんですよ~~~~~~~~~~~~~~!!!」
粗利はあくまでも売上高から売上原価を差し引いた金額。
ハンドメイド作家様なら、売上高から材料費を差し引いた金額です。
つまり、ここからさらに差し引かれるものがたくさんあるんです。
シモジマが販売しているような発送用の資材はまさにその中の一つです。
他にも、作品にカードを添えていたり、オリジナルのタグや台紙を使用していたりと、実は作品が売れる毎に使っているちょっとした経費というのがあったりします。
更に、配送料。直接販売であればかかりませんが、通販の場合には必ずかかってきます。
委託販売をしている場合なら、お店に支払う手数料もありますね。
更には、材料を保管する収納を購入したとか、製作が快適になるようにライトやデスクを購入したとか、実は見えないところでかかっている費用というのがありますので、長くハンドメイド作品の販売を続けていくならば考慮に入れていく必要があります。
うっかりしてた!落とし穴を知って価格決めで損をしないための注意点
粗利が利益そのものではないということが分かりましたね。
粗利からさらに配送費や資材費、雑費や人件費などを差し引いた金額が利益と考えて商品価格を決めましょう。
その際の注意点として考えたいことがあります。
それは、
「少々余裕を見た価格設定」です。
例えば、「お客様感謝デー」みたいな、セールを開催したいと思ったとき。
値下げしてしまったらそれで利益がなくなってしまうのでは、セールにチャレンジする気持ちがなくなってしまいますよね。
クーポンも同じです。
「次回のお買い物で使えるクーポンを差し上げます」なんてサービスをして、実際クーポンが使われてしまったら損してしまうのでは困ってしまいます。
ですので、価格を決めるときはすべての経費を差し引いたうえで、さらにしっかりと利益が残っていることを基準にして考えましょう。
「それだと販売価格が高くなりすぎちゃう!」
と思われますか?
そう思われたなら、次に考えるべきことが見えてくるんです。
それはまた次回のコラムで考えます。
続きが気になる方はこちらの記事もご覧ください。
→
この価格で適正?ハンドメイド作品の価格決めで迷ったら考えること
商品価格の設定は余裕をもって考える
今回は、商品価格の設定をするときに気を付けてほしいことをご紹介しました。
ハンドメイド作品を販売するのはドキドキワクワクしますね!
せっかく作品が売れたのに、実は赤字になっていたなんてことになっては大変!
商品価格の設定方法を知って、ちょうどいい価格を設定しましょう。