割り箸の種類と選び方
割り箸は日本人にとって馴染みが深く、主に飲食業界で多く消費されています。また、割り箸には様々な種類があり、形態、素材、形状等が異なります。コスト面や業務形態、見た目の美しさや丈夫さ、扱いやすさなど、様々な観点から使用する割り箸を選びます。例えば、一般飲食店では業務用箸のアスペン材でできた元禄箸などが使われます。
割り箸とは?
割り箸は日本人にとってとても馴染みの深い道具のひとつです。割り箸という名前は「割れる箸」から来ているのではなく、ナタで木を割って作る工程が由来とされています。割り箸の素材として、木材もしくは竹材を使用して作られていることが多く、一般的には使い捨てです。流通の最も多くは、飲食業界での消費です。コロナ禍を期に、フードデリバリー業界が盛んになり消費量も上がりました。
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形態で選ぶ
割り箸には個別包装のもの、包装のない裸箸などの形態があります。個別包装にも、完全に封のされた完封、先端が箸袋に入った箸袋入りがあります。コストや使用シーン、目的によって選びます。
ポリ完封箸
一膳ずつポリ袋に包まれています。水で濡れてもはじきます。完全包装タイプなのでとても衛生的です。テイクアウトなどで、袋の中に水気のある料理と一緒に入れても袋がふやけたり箸が濡れたりすることがありません。
箸袋入り
一膳ずつ箸袋に入っており、衛生的で特別感を演出します。料亭などの飲食店のほか、急な来客のおもてなし用のお箸に最適です。
業務用箸
個別での包装がなくすぐに扱えるため、飲食店や居酒屋など、テーブル席にまとめて置いておくのに活躍します。大量に消費されるシーンに適しています。
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素材で選ぶ
素材による違いは、強度や質感による使用感、環境的にどう配慮されているか、などが異なります。木質が柔らかく軽いアスペンや、植林材などがあります。植林材は防砂林として計画的に植林されたポプラ材を使用した割り箸で、もっとも流通しています。また、お箸が折れてしまうと縁起が良くないとされているため、丈夫でしなやかで折れにくい柳の素材がお祝いの席で多く用いられます。その他の素材については以下の通りです。
杉
木目が美しく、きれいに割れ、香りが良く、適度に強度があります。価格も高く、高級料理店やホテル、おもてなしの際などで用いられます。
白樺
他の素材に比べ、コシが強く折れにくいことが特長です。特有の香りもないため、料理の風味を損ないません。繊維の関係で偏った割れ方になることがあります。業務用として飲食店やお弁当などに最適です。
竹材
成長が早く、持続可能な資源として環境に優しい素材です。油や火に強く、きれいに割れるため、天ぷらなどの日本料理、中華料理、焼肉料理などに適しています。
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形状で選ぶ
割り箸にはいくつか形状が異なるものがあります。元禄箸と呼ばれる断面が小判形状で中央に割れ目が入った割り箸は、もっとも流通しています。そのほかにも双生という上部で割れるものや、より加工が丁寧な天削という高級なものもあります。お店の雰囲気やシーン、扱いやすさ、コスト等を考慮して様々な形状の割り箸の中から選びます。
元禄
小判形状の断面をしており、中央に割り溝を引いた割り箸です。割り箸の中ではもっとも流通しています。一般飲食店で用いられます。
双生
割り箸自体に丸みがあり、先端へと向かうにつれて細くなっていく形状をしています。持ち手の上部を割って使います。一般飲食店で用いられます。
天削
割り箸の上部を斜めにそぎ落とす加工が施されています。先端にいたっても面取りをしており、見た目が美しく、高級料亭や、おもてなしに用いられます。
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まとめ
割り箸はフード業界とは切っても切れない間柄で、日本人にとって馴染みが深く、様々な割り箸が多く流通しています。コスト面から量がたくさん入った業務用割り箸を利用したり、他店との差別化やお店の雰囲気や料理などに合わせて、竹割り箸や高級割り箸など使用したりと、あらゆる観点から様々な割り箸の中から割り箸を選択します。
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