食品容器・食品包装資材の材質と用途別の選び方
飲食店のテイクアウトやフードデリバリー、スーパーマーケットのお惣菜・お弁当コーナーなどで食品を販売する際に便利な使い捨ての食品容器や食品包装資材。労働人口の増加に伴うライフスタイルの変容などにより、毎日の食事にデリバリーや購入した惣菜や弁当持ち帰り家で食べるなどの「中食(なかしょく)」という選択肢が増えました。そんな需要に応じて、あらゆるメニューの販売に対応できる様々な使い捨ての食品容器・食品包装資材が登場しています。こちらの記事では、使い捨ての食品容器や食品包装資材、またセットで使用されることの多い食品消耗資材を選ぶ際の手助けとなるポイントをいくつかご紹介します。
食品容器・食品包装資材とは?
使い捨ての食品容器や食品包装資材は、カフェやレストランなどの飲食店やスーパーマーケットのお弁当コーナーなどで、食品を販売する際の必需品です。定番のプラスチック製はもちろん、環境に配慮した紙製素材も大人気。電子レンジ対応可能なものや汁漏れがしにくいものなど、機能性に優れた商品や、SNS映えが期待できるおしゃれな商品もございます。
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食品容器・食品包装資材を材質から選ぶ
食品容器や食品包装資材を選ぶ際は、材質が重要なポイントになります。機能はもちろん、環境へ配慮したエコなものや、料理を入れた際の全体の雰囲気にも影響します。以下が食品容器・食品包装資材の主な材質になります。
プラスチック素材
軽量で耐久性があり、食品の保護や密封に適しています。透明なタイプもあり、商品の可視性を高めることができます。防湿性や耐油性があり、食品の鮮度や風味を保つことができます。他の材質と比較して安価に揃うことが多いです。
紙素材
環境にやさしくリサイクル可能な材料です。食品が触れる面にバリアコーティングが施されているものもあり、食品の保護性能を向上させます。クラフトカラーなど、食材をおしゃれに演出してくれるデザイン性の高さも魅力のひとつです。
繊維素材
成長が早い竹材を使用したバンブー素材やサトウキビの搾りカスから精製された非木材系の天然パルプであるバガス素材などが挙げられます。環境にやさしい選択肢であり、リサイクル可能な素材です。一部の繊維素材は耐熱性や耐水性があり、食品の加熱や液体の取り扱いにも使用できます。
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食品容器・食品包装資材を価格から選ぶ
食品包装資材の価格は、材質、サイズと容量、機能性、デザインなどの要素によって異なります。プラスチック製品は一般的に低価格ですが、環境に配慮した素材や高品質の紙製品は価格が高くなる傾向があります。また、容器のサイズや特殊な形状、機能性の有無、デザインのカスタマイズなども価格に影響します。市場や供給状況、数量なども価格に関与します。また、販売する商品に対してどのくらいの価格を食品容器にかけるべきか、も重要な検討ポイントですよね。一般的に、容器にかけるコストは商品の販売価格の5程度に収めることが多いようです。予算に合わせて適切なものを選びましょう。
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食品容器・食品包装資材を形状から選ぶ
使い捨ての食品容器・食品包装資材には様々な形状があります。メニューに合わせてぴったりの形状を選ぶのがおすすめ。形状の種類を一部ご紹介します。
フードパック
フードパックは、本体と蓋が一体になっていて散らばらずに使用できる容器ですサイズや形のバリエーションが豊富なのがポイント。蓋を輪ゴムやシールで留めて使用するタイプと、本体にカチッとはまる嵌合(かんごう)蓋タイプがあります。イベントの屋台や焼き鳥などお惣菜用として人気。
弁当容器
弁当容器は、ごはんとおかずなど、盛り付ける際に便利な仕切り付きの容器です。持ち運ぶ際に食材が混ざり合う心配が少なく人気です。種類も豊富なので、提供したいメニューに合わせて選ぶことが可能。電子レンジ対応可能なものや水分が漏れにくい内嵌合タイプなど機能性が高いものもございます。
どんぶり容器
ラーメンや天丼、パスタやサラダボウルなど幅広い用途に使える深さのある容器です。専用の中皿があるタイプは、麺とスープ、ごはんと具材など、分けて入れることができるので、お持ち帰りやデリバリーでもできたてに近い美味しさを楽しめます。
トレー
お肉や魚、お惣菜を乗せて販売するのに便利な容器です。お祭りやフェスなどのイベントにも活躍します。ラップやストレッチフィルムと一緒に使用したり、ディスプレイとして食材を入れて並べたりすることができます。ランチプレートにもおすすめ。
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食品消耗資材について
食品容器と併せてテイクアウトやデリバリーに欠かせないのが、お箸やおしぼりなどの食品消耗資材です。ここでは、そんな食品消耗資材の種類や選び方について一部をご紹介します。
食品消耗資材の種類
使い捨てスプーン・フォーク・ナイフ
木製、紙製、プラスチックをはじめとし、再生可能な有機資源から生成されたバイオマス素材を配合したバイオマスプラスチックなど、様々な種類があるのが特徴です。衛生的な個包装タイプ、業務用に最適な個包装なしのタイプがあります。コンビニや飲食店、キッチンカーでの持ち帰りをはじめ、野外イベントやBBQなどのアウトドアに、使用されています。
ストロー
ストレートストロー、曲がるストローなどよく見かけるものから、穴が大きいタピオカストロー、先にスプーンがついたスプーンストロー、紙ストロー、アルコールチェッカーストローなど、用途に合わせて、細かく種類が分かれており、カラーバリエーションも豊富なため、自分にピッタリな商品が見つかるはずです。
箸袋
箸袋は割り箸を入れるための紙の袋のことです。割り箸を衛生的に使用するのでテイクアウトやお弁当などによく使用されます。また、店の雰囲気づくりや特別感の演出に役立ちます。ハカマと呼ばれる短めサイズの箸袋や、割箸全体がすっぽりと入る長めサイズの箸袋もあり、カラーやデザインも豊富なのが特徴です。
楊枝
最も定番の爪楊枝は食材の下ごしらえや、簡易的なフォークとして、また、食後のエチケット用に使用されます。そのほかにも衛生的な袋入りの楊枝、和菓子の使用におすすめの黒文字楊枝、断面が角型で食材がずれにくく、テイクアウトやデリバリーにおすすめの角型楊枝など種類が豊富です。
紙ナプキン(ペーパーナプキン)
一般的な卓上用の六つ折りナプキンをはじめとし、四つ折りナプキン、ひざ掛け用の大判サイズもの、紙が二層になっていて布巾の代わりにもなる2プライナプキンなど、用途がはっきりしています。六つ折りナプキンは未晒の茶色のものや、ナプキンの上部が波型にカットされているおしゃれなものもあります。
食品消耗資材の選び方
割り箸の選び方
割り箸の選び方には大きく分けて素材、包装形態の2つのポイントがあります。割り箸の主な素材は竹、杉、アスペン、白樺などありますが、安価で広く使用されているのはアスペン、白樺です。包装形態は、大容量の業務用、箸袋入り、紙に覆われた紙完封、ポリに覆われたポリ完封など、多くの種類があります。テイクアウトには水に強いポリ完封、居酒屋やチェーンの飲食店などには業務用など、お店の業種に合わせて、素材や包装形態を選ぶとお店に合った割り箸が選べます。
マドラーの選び方
コーヒーや紅茶などのドリンクを混ぜるための使い捨てのマドラー。使用するカップの高さに応じて、合うマドラーを選ぶのがポイントです。素材も木製、紙製、プラスチック製などがあります。個包装タイプ、包装なしタイプ、紙コップの縁に掛けられるクリップマドラー、先にスプーンがついたマドラースプーン、ストローとしても使用できるアメリカンマドラーなどマドラーにも様々な種類があります。マドラースプーンは離乳食用の使い捨てスプーンとしても。
おしぼりの選び方
主に丸おしぼり、平おしぼりの2種類の形で、素材は紙製、肌触りの良い不織布製、高級感のある厚手のレーヨン製など種類が豊富です。丸おしぼりは、レストランやカフェだけでなく、温浴などのリラクゼーション施設や美容サロンのサービス品としても。平おしぼりは、重ねて収納可能なので在庫スペースの少ないキッチンカーや、テイクアウトなどにもおすすめです。
紙エプロンの選び方
紙エプロンは衣類の汚れを防ぐ、使い捨てタイプのエプロンです。焼肉、ステーキ、ラーメン、カレーうどんなどのお店での食事にはもちろん、お子さんの食べこぼしによる汚れの防止や介護の場面でも活躍します。素材は紙製と不織布製があり、紐を首の後ろで結ぶタイプは首回りの調整がしやすいため便利です。頭からかぶるタイプは紐を結ぶ手間がないので簡単にすばやく身につけることができます。
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食品容器・食品包装資材についてのまとめ
飲食店のテイクアウトやフードデリバリー、スーパーマーケットのお惣菜・お弁当コーナーなどで利用される使い捨ての食品容器や食品包装資材は、現代のライフスタイルの変化に応じた需要に応える重要なアイテムです。これらの容器は、機能性やデザイン性を備えたプラスチック、紙、繊維素材などの材質から選ぶことができます。さらに、フードパックや弁当容器、どんぶり容器、トレーなどの形状も多様で、メニューに合わせて選ぶことができます。適切な食品容器を選ぶことで、食品の鮮度や保護、提供の効率化が図れるだけでなく、お客様の満足度アップにも貢献します。
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