フリーザーバッグは湯煎できる?選び方のポイントや安全な湯煎方法をご紹介
食材、料理、ソース…など、さまざまな食品の保存に便利なフリーザーバッグ。冷蔵や冷凍のシーンでおいしさを保つ働きをするフリーザーバッグは、飲食店の厨房やご家庭のキッチンで大活躍の人気資材です。本稿ではそんなフリーザーバッグの基礎知識から選び方のポイント、湯煎の可否やおすすめ商品まで幅広くご紹介いたします。
この記事は、包装用品・店舗用品の通販 「シモジマオンラインショップ 」が監修しています。
フリーザーバッグの基礎知識
まずは、フリーザーバッグとはどのような商品なのかを特徴や耐熱・耐冷温度に触れつつご説明いたします。食品保存に欠かせない便利アイテム『フリーザーバッグ』について、知識を深めてまいりましょう。
フリーザーバッグとは?
フリーザーバッグとは、冷凍食品などに使用される食品の保存に特化したチャック付きの袋です。一般的なプラスチック容器などと比べ高い密封性を備えており、酸化や凍結、乾燥を防ぎつつ食品中の水分や風味を逃がしません。デザインや機能も様々で、可愛らしい柄の入ったものや、そのまま電子レンジ解凍できるものなどもあります。最近では雑貨の整理整頓、収納への活用も注目を集めています。代表的な商品としては、旭化成ホームプロダクツの『ジップロック』が上げられます。一般的な耐熱・耐冷温度
フリーザーバッグは、耐熱温度と耐冷温度が商品によって異なります。一般的に耐冷温度が約ー30℃~ー70℃、耐熱温度が70℃前後の商品が多く、湯煎に対応している耐熱温度が100℃程度の商品もございます。これにより、極端に低い冷凍庫の環境から、沸騰したお湯での調理まで幅広く対応可能です。ただし、製品によって耐温度が異なるため、使用前にはパッケージの指示をしっかりと確認することが大切です。 フリーザーバッグカテゴリはこちらフリーザーバッグの選び方ポイント
一口にフリーザーバッグと言っても、それらの種類は豊富で、それぞれの特性を理解することで食品保存の効率が高められます。以下の4つのポイントを考慮することで、日々の使用体験が格段に向上します。使用用途に合わせてぴったりなフリーザーバッグを選びましょう。素材と厚み

フリーザーバッグの厚みと素材は、食品の鮮度保持において非常に重要なポイントです。ポリエチレン製のバッグは透明性と防湿性が高く、耐冷性のある素材を使用しているため、冷凍庫内での破裂や漏れを防ぎます。一般的に0.06mmの厚みがあり、より高い気密性を求める場合は0.07mm以上を選ぶと良いでしょう。また、厚手のバッグは穿刺に強く、繰り返しの使用にも耐えるため、食品の乾燥や酸化を効果的に防ぐことができます。
サイズ選択基準

一般的にフリーザーバッグに規格のようなものはなく、サイズは商品によってまちまちです。大きなものは料理に、小さなものはソースに、といったように上手に使い分けを行うことで、冷蔵庫・冷凍庫の中を省スペースに抑えることができます。サイズ展開が豊富なので、収納したいものにあった大きさを選べるのもメリットと言えるでしょう。底の部分にマチが付いたタイプは、パンなどの厚みのある食材を形を崩さず保存できます。
密閉性の高さ

密封性を求める場合、ジッパーの強度があるフリーザーバッグがおすすめです。ダブルジッパータイプのフリーザーバッグは、上下にある二重のジッパー構造が最大の特徴です。この二重ジッパーは、液漏れ防止と密封性に優れており、特に液体を含む食品や、鮮度を長時間保ちたいペースト状の食材の保存に適しています。一方、スライダータイプのフリーザーバッグは、開閉のしやすさが特徴ですが、水分が多い食品には不向きです。スライダーが付いていることで、ツマミを左右に動かすだけで簡単に開け閉めができ、濡れた手でも快適に使用できます。頻繁に内容物を取り出す必要がある場合や、幅広い年代の人々が使用する環境において便利です。
電子レンジ・解凍等に対応しているか

最も気にされている方が多いのは、電子レンジでの解凍ができるかどうかではないでしょうか?フリーザーバッグは多くが電子レンジでの解凍に対応しており、特に冷凍した食材を皿に移し替えることなく直接解凍できるため、家事の効率を大幅に向上させます。ただし、電子レンジで解凍する際には、油分の多い食品など耐熱温度を超える可能性があるものは注意が必要です。解凍可能な商品であっても、商品ごとの説明をよく読み、安全に使用するためには封を少し開けるなどの対応が推奨されています。
フリーザーバッグの用途
続いては、フリーザーバッグを用途の視点から見て参りましょう。フリーザーバッグは食品の保存・収納だけでなく、物品の管理にも重宝する優れもの。内側の水気を逃がさず、外側からの水気から中身を守ります。以下にいくつか例を取り上げます。食品の冷蔵・冷蔵に

食材や料理の保存に使用します。フリーザーバッグの冷凍への適性はもちろんですが、冷蔵のシーンでも優秀です。フリーザーバッグに移すことで、お皿のまま収納したときより冷蔵庫のスペースをすっきりさせることができます。使い終わったら捨てるだけなので洗い物も削減。袋を開けてしまったクッキーなどが食べきれない際にも、フリーザーバッグに入れておけば乾燥から守ってくれます。
食品の調理に

フリーザーバッグは調理時にも活躍します。生地を寝かせておく際や、水分を多く含んでいても漏れずに安心なので、タレに具材を漬けておく際などにも使用します。また、マリネや味付けの際に食材と調味料を入れて揉むことで、味が均一になり、おいしさが増します。これらの使い方で、下ごしらえの時間が省け、手間なく効率的に料理を楽しむことができます。
衣類のパッキングに

フリーザーバッグは食品保存だけでなく、衣類をコンパクトにまとめるのにも優れたアイテムです。旅行時にかさばりがちな荷物をスマートにパッキングするために、空気を抜いて衣類を圧縮し、スペースを有効に活用できます。また、防水性があるため、急な雨や汚れから衣類を保護することも可能です。衣替えや天候の変わりやすい季節のお出かけに。
荷物の仕分けに

バッグの中身の整理にも活用できます。ヘアゴムやカード類が他の荷物と紛れてしまわないようまとめておくのにも役立つほか、化粧品やクリームも万が一に備えてフリーザーバッグに入れておけば、鞄の中を汚してしまう心配もありません。使いかけのウェットティッシュもフリーザーバッグに入れておくことで、乾燥を遅らせることができます。
フリーザーバッグは湯煎できる?
食材を密閉容器に入れて熱湯で過熱する調理方法『湯煎』。1食分に分けた食材をフリーザーバッグで冷凍しておけば、解凍するだけで食べられるのでとても便利ですよね。さて、フリーザーバッグに入れた料理を解凍する際に、沸騰させた鍋で湯煎しても大丈夫なのでしょうか?
湯煎ができる商品もある
結論、フリーザーバッグが湯煎可能かどうかは、商品によって異なります。一部のフリーザーバッグは湯煎に対応しており、特に耐熱温度が高いものは湯煎が可能です。しかし、多くのフリーザーバッグ製品は湯煎に使用することが推奨されていない場合があります。具体的には、製品のパッケージや仕様を確認することが重要です。代表的な商品である、旭化成ホームプロダクツの『ジップロック』でも、鍋肌に触れた部分が耐熱温度を超える可能性があるため、鍋に火をかけた状態での湯煎には使用はできないとされています。湯煎中に溶ける原因とは?
フリーザーバッグが湯煎で溶ける主な要因は、袋の耐熱温度を超える高温にさらされることと高温部との直接接触です。火にかけた状態ですと鍋肌や、特に鍋底は高温になりやすいため、袋が直接触れると溶けてしまう可能性があります。また、100℃近い沸騰水に長時間触れると、袋が耐えきれず溶け始めたり、袋が劣化し穴が開くリスクもあります。湯煎に適した耐熱温度とは?
一般的にフリーザーバッグの湯煎に適した耐熱温度は約100℃以上です。しかし、商品によって耐熱温度や湯煎の可否が異なるため、耐熱温度が高い商品でも使用前には必ず商品の仕様を確認することが重要です。また、食材の内容によっては使用が難しい場合もあります。特に、カレーやシチューなど油分の多い食品を含む場合、内部温度が急激に上昇し、さらに溶けやすくなります。湯煎用に特化した製品を選ぶとより安全にご使用いただけます。 フリーザーバッグカテゴリはこちら湯煎時の安全な使い方
ここまで、湯煎時にフリーザーバッグが溶けてしまう原因と気を付けるべきポイントについて説明してまいりました。ここからは、安全に湯煎を行う為の使い方を紹介していきます。
正しい温度管理の方法
湯煎に適した温度は通常70~80度が理想です。食材によって適切な温度が違うので、あくまでも目安として考えてください。特に肉や魚などのタンパク質が多い食品を扱う場合、高すぎる温度で加熱するとタンパク質が過度に変性し、食感が硬くなることがあります。70~80度では、食品が柔らかく、ジューシーな状態を保ちやすいです。具体的な対策方法としては、沸騰直前の温度で湯煎したり、沸騰後は火を止めてから使用するようにしましょう。鍋底との接触を防ぐコツ
鍋底と直接接触すると、フリーザーバッグが熱で溶けてしまったり、食品が不均等に加熱される可能性があります。これを防ぐためには、鍋の底にザルなどのキッチン用の金網や耐熱皿を置き、その上にフリーザーバッグを浮かせるように設置すると良いでしょう。これにより、バッグが直接鍋底に触れることなく、溶けるリスクが減ります。また、熱が分散するため、袋全体が均等に温まる利点もあります。 フリーザーバッグカテゴリはこちらおすすめのフリーザーバッグ3選
ここからは、当サイトで購入できる厳選したおすすめフリーザーバッグを3商品ご紹介いたします。ページ下部に商品ページへのボタンがございますので、気になる商品がありましたら確認してみてください。その他のフリーザーバッグ商品はカテゴリボタンから御覧いただけます。HEIKO フリーザーバッグ 業務用 L 30枚

冷凍庫で冷凍保存、電子レンジで解凍ができるフリーザーバッグです。Wジッパーでしっかりと密封することができます。冷凍した日付や内容物の詳細を書き込める便利なメモ欄付き。食品衛生法「食品、添加物等の規格基準」に適合しています。お得な増量タイプです。カット野菜の保存、肉や魚の下味付けなど、幅広い用途でご使用いただけます。
・サイズ:横270×縦280mm
・厚み:0.06mm
・電子レンジ解凍:OK ※必ず口を開けてください
・耐冷温度:-30℃
旭化成ホームプロダクツ 業務用ジップロック M 35枚

フリーザーバッグと言えば誰もが想像する「ジップロック」。指感覚で指先感覚で「パチパチ閉まる」が分かるウルトラジッパーと内側から開きにくい密封ジッパーのWジッパーで、しっかり密閉。細かい凹凸のついたタブは、濡れた手でも滑りにくく開けやすいです。厚手の素材で、冷凍保存から電子レンジ解凍までお使いいただけます。
・サイズ:横177×縦189mm
・厚み:0.06mm
・電子レンジ解凍:OK ※必ず口を開けてください
・耐熱温度:100℃
・耐冷温度:-70℃
HEIKO フリーザーバッグ スライダー式 S 底マチ付 40枚

つまみを左右に動かすだけで開閉しやすいスライダー式のフリーザーバッグです。軽い力で開け閉めできるので、使用頻度が高いものを収納する際に。底マチがあるので、厚みのある食材を入れたり、乾燥食品を大量に保管する際にも便利です。食品以外にも、文具や化粧品などを入れてバッグの整理に使うのもおすすめです。
・サイズ:横160×縦120mm×マチ20mm
(※マチは折り畳んだ状態でのサイズです)
・厚み:0.06mm
・電子レンジ解凍:OK ※必ず口を開けてください
・耐冷温度:-30℃









本稿では、食品保存に便利なフリーザーバッグの特徴や用途、耐熱温度についてさまざまな角度からご紹介しました。フリーザーバッグは耐熱性・耐冷性に優れており、サイズや素材の選択肢も豊富で、多用途にわたって使用可能です。電子レンジでの解凍や湯煎に対応している製品もありますが、安全に使用するためには、製品の仕様をしっかりと確認することが重要です。用途に合ったフリーザーバッグを選ぶことで、さまざまなシーンでより効率的な食品保存が可能になります。
