水引の種類と選び方
贈り物の包装だけでなく、アクセサリーや髪飾りをはじめとしたファッションの用途でも若者からの人気を集めている水引。伝統的な文化を継承しながらも、現代のスタイルやデザインにアレンジされたものも多く見られます。本稿ではそんな水引の種類と選び方について、素材と形状の観点からご紹介いたします。
水引とは?
水引(みずひき)は、日本の伝統的な装飾結びの一種。細長い紐のような形状で、結んでモチーフを施す飾り紐です。ご祝儀・不祝儀どちらの贈答品にも使用されます。お祝いでは赤白の水引を使用し、弔事では白黒などの色合いを使用するなど、水引のデザインや色彩には意味を持たせるのが一般的で、特にオフィシャルな場ではマナーとして定着しています。
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素材から選ぶ
まずは水引の種類と選び方について、素材の視点から見て参ります。水引は一般的に、紙をこより状に加工することでつくられます。そしてその紙芯に、様々な素材・色のフィルムなどを巻き付けます。ここで巻き付けるフィルムの素材の違いによって、水引の質感に差が生まれるのです。硬さに応じて扱いやすさも変わるので、水引の素材は結び方や熟練度に合わせて選ばれることが多いです。
アルミ水引
芯をアルミ箔で巻いた水引です。慶弔に使用される金・銀のカラー展開。適度に硬さもあり、曲線をつくりたい際などにも形付けがしやすいです。
特光水引
芯をテトロンフィルムで巻いた水引です。テトロンはポリエステル系の合成繊維で、程良い硬さがあります。直線を活かした仕上げに適しています。
色水引
フィルムを巻かずに、紙芯自体に色加工を施した水引です。正月飾りなどに使われることの多いベーシックなタイプとされています。原紙の色が出てきてしまう恐れがあるのでの細かな細工には不向きですが、比較的安価で業者向け。
絹巻水引
芯を、人工絹糸・レーヨンで巻いた水引です。適度にやわらかく結びやすいとして初心者の方におすすめとされています。
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形状から選ぶ
続いては水引の種類と選び方について、形状の視点から見ていきます。綺麗に結ぶには練習の必要な水引ですが、近年ではバラの水引だけでなく、加工済みのものも販売されています。カジュアルなお祝いのシーンなどではこれらを上手に取り入れてみても良いかもしれません。
水引
バラの状態で販売されています。シーンに合わせた本数を手で結んで使用します。
水引オーナメント
水引が結んだ状態で販売されているものです。装飾やラッピングなどに活用することができます。ボトルネックに掛ける瓶専用のものも。
水引テープ
水引テープは、数本の水引を平らに並べて一体としたアイテムです。通常バラバラとして扱いに技術の要る水引ですが、水引テープは一本として扱うことができるので便利です。
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まとめ
本稿では水引の種類と選び方について、素材と形状の観点からご紹介いたしました。「未開封であることを示す」・「魔除け」・「人と人を結び付ける」などの意味を持つ水引は、日本古来より伝統的に好まれてきました。結ぶ技術のほか、色や結び方にも意味を持っているため、場に合わせた使い分けも求められます。なかなか取り扱いの難しい資材ではありますが、だからこそ気持ちを伝えるのに相応しいともいえるのではないでしょうか。ぜひシーンに合わせてご活用ください。
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