お正月飾りはいつからいつまで飾るべき?飾る期間や処分方法を徹底解説
お正月が近づくと、玄関先や室内にしめ飾りや門松、鏡餅などのお正月飾りを飾るお店やご家庭は多いですよね。お正月は日本の伝統的な風習として、歳神様(としがみさま)をお迎えし、一年の無病息災や家内安全を願う習わしですが、「いつから飾ればいいの?」「いつまで飾っておくべき?」「処分はどうするの?」といった疑問を感じたことはありませんか?この記事では、お正月飾りをいつまで飾るべきか、その適切な時期や、地域によって異なる風習、そして飾り終えたあとの正しい処分方法について、わかりやすく解説していきます。新年を気持ちよく迎えるために、知っておきたいポイントをチェックしていきましょう。
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お正月飾りの基礎知識
新年を迎えるにあたり、お正月飾りをどのように扱うべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。お正月飾りは、ただの装飾ではなく、一年の始まりに福を招くための大切な意味を持っています。ここでは、店舗・家庭問わず知っておきたい、お正月飾りの基本的な知識をわかりやすくご紹介します。
お正月飾りとは
お正月飾りとは、新年を迎える際に家や玄関を装飾するための伝統的な飾り物を指します。これらの飾りは、年神様(としがみさま)を迎えるための準備として用いられ、家族の繁栄や健康を祈願する意味があります。代表的な正月飾りには、門松(かどまつ)、しめ縄(しめなわ)、鏡餅(かがみもち)などがあり、それぞれに異なる意味や由来が込められています お正月リースカテゴリはこちらお正月飾りを飾る時期と片付ける時期
お正月飾りには縁起や礼儀が関わってくるため、「いつ飾り始めればいいの?」「片付けるのが遅いと縁起が悪いって本当?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。特に店舗などでは、年末年始の営業スケジュールとの兼ね合いもあり、飾るタイミングに迷うこともありますよね。ここでは、お正月飾りを飾り始めるベストな時期と、片付ける適切なタイミングについて、詳しく解説していきます。
お正月飾りはいつから飾る?飾り始めに縁起の良いの日
お正月飾りを飾り始めるタイミングは、「正月事始め」と呼ばれる12月13日以降であれば、いつ飾ってもよいとされています。特に12月28日は、「二」と「八」が「末広がり」の意味を持つ数字で、縁起が良いと言われます。 ただ、29日は「二重苦」を連想させるため避けるべきとされています。また、31日に飾ることはお葬式と同じように「一夜飾り」となり、神様に対して失礼と考えられるため避けるのが一般的です。お正月飾りはいつまで飾るのか?
お正月飾りをいつまで飾るかについては、一般的に「松の内」と呼ばれる期間が基準となります。関東地方では1月7日まで、関西地方では1月15日までが松の内とされることが多いです。この期間中に飾りを片付けることで、正月の神様である歳神様をお迎えし、無事に送り出すことができると考えられています。 お正月リースカテゴリはこちらお正月飾りをいつまで飾るかは地域によって異なる
お正月飾りに関する風習は、地域によって少しずつ異なります。ここでは、代表的な地域差を取り上げながら、お正月飾りにまつわる多様な風習を見ていきましょう。ぜひお住まいの地域の風習をチェックしてみてくださいね。
地域別のお正月飾りの時期
お正月飾りをいつまで飾るかは地域によって異なります。例えば、関東地方では一般的に1月7日までに飾りを片付けることが多いです。一方、関西地方では1月15日の「小正月」まで飾り続けることが一般的です。このように、地域ごとにお正月飾りを片付ける時期が異なるため、ご自身の住んでいる地域がいつまで飾っているのかを確認してみましょう。お正月飾りを適切な時期に片付けることで、良い運気を呼び込むとも言われています。| 北海道 | 北海道では、お正月飾りは一般的に1月7日まで飾ります。1月7日は「松引き」とも呼ばれ、門松などを下げます。 |
|---|---|
| 東北 | 東北地方では、一般的に1月7日までが「松の内」とされ、その期間が過ぎると片付けることが多いです。 |
| 関東 | 関東地方では、「松の内」は1月7日までとされています。門松やしめ飾りは、1月7日の朝までに外すのが一般的です。鏡餅は、鏡開きの日である1月11日まで飾っておきます。 |
| 中部 | 中部地方は、関西と関東の間に位置することもあり、お正月飾りを片付ける時期が混在している地域もあります。特に愛知・名古屋では一般的には1月7日(松の内)を過ぎてから片付けることが多いですが、一部の地域では1月15日(小正月)まで飾ることもあります。 |
| 関西 | 関西地方では、一般的に正月飾りを1月15日まで飾ります。これは「小正月」と呼ばれる日であり、関西では「松の内」の終わりを意味します。 |
| 四国 | 四国地方では、正月飾りを1月15日の小正月まで飾るのが一般的です。これは、関西地方と同じです。鏡開きもこの日に行います。 |
| 九州 | 九州地方では、関東や東北同様に1月7日まで飾るのが一般的です。 |
| 沖縄 | 沖縄県は旧暦の行事が残っていることもあり、旧正月の節目である1月14日まで飾る場合が多いです。一部地域では、正月の最後の節目である1月20日まで飾り続けることもあります。 |
各地の特有の風習
日本各地には、お正月飾りにまつわる特有の風習があります。例えば、沖縄では旧正月に豚料理を食べる習慣があり、「豚正月」と言われています。また、東北地方では「どんと祭」と呼ばれる祭りが行われ、正月飾りを燃やして神様に感謝を捧げます。各地の風習を知ることで、正月飾りに込められた意味や願いをより深く理解することができます。地域の特有の風習を大切にしながら、正月を迎える準備を整えたいですね。 お正月リースカテゴリはこちら松の内?歳神様?お正月でよく聞く言葉
ところで「松の内」ってなに?「歳神様」ってどんな存在?と、意味まではよく知らないという方も多いのではないでしょうか。ここでは、この記事の中にも登場する代表的な言葉の意味や由来を、わかりやすく解説していきます。
松の内
松の内とは、お正月の松飾りを飾っておく期間のことを指します。注連(しめ)の内とも呼ばれ、一般的には、元旦の1月1日から1月7日までの1週間を指しますが、地域によっては1月15日までとするところもあります。この期間中は、門松やしめ飾りを飾り、新年を祝います。松の内が終わると、これらの飾りを片付けるのが通例です。正月の終わりを告げる大切な期間として大切にされています。 「松の内」という言葉は、古くから日本で神様が宿るとされる「松」に由来します。正月には歳神様が家々を訪れると信じられており、その歳神様を迎えるために松を飾ることから「松の内」と呼ばれるようになりました。このように、松の内は新年を迎えるための大切な期間として、長い歴史を持っています。歳神様(年神様)
歳神様とは、日本の伝統的な神様で、お正月に各家庭に訪れるとされています。豊作や家族の健康、繁栄をもたらすと信じられていて、その起源には諸説あり、穀物の神、祖霊、来訪神など、さまざまな側面を持つと考えられています。 お正月には、歳神様を迎えるために門松やしめ飾りを飾り、鏡餅を供える習慣があります。これらの飾りは、歳神様が迷わずに家に訪れるための目印とされています。 お正月リースカテゴリはこちらお正月飾りの種類とその意味
ひとくちに「お正月飾り」といっても、その種類はさまざまです。玄関先に飾る門松、神様を迎えるためのしめ縄、そして神様へのお供えとして用意される鏡餅――それぞれに役割と意味が込められています。ここでは代表的なお正月飾りを取り上げながら、それぞれがどのような意味を持ち、なぜ飾られるのかを詳しく見ていきましょう。鏡餅

鏡餅は、お正月飾りの中でも特に重要な役割を持つ飾り物です。鏡餅は通常、大小二段の丸い餅を重ね、その上に橙(だいだい)を乗せて飾ります。この形は、太陽と月を象徴し、家庭の繁栄と健康を願う意味が込められています。また、「鏡」という言葉には、神様を迎える際に神聖なものとして扱われる意味も含まれています。 また、鏡餅は歳神様(としがみさま)を迎えるための供え物とされています。年神様はその年の豊作や家族の健康をもたらすと信じられており、鏡餅を供えることでその恩恵を受けると考えられています。鏡餅を飾ることで、新年を迎えるにあたり、家庭に福を呼び込むことができるというわけです。
門松

門松は、新年を迎える際に家の玄関や門の両脇に飾る正月飾りです。松や竹、梅などの植物を組み合わせて作られ、これらの植物は長寿や繁栄を象徴しています。特に松は、常緑であることから永遠の命を象徴し、竹は成長の速さから繁栄を意味します。門松は、歳神様を迎え入れるための目印としての役割も果たしています。 門松は、古くから日本の伝統的な正月飾りとして親しまれてきました。門松を飾ることで、新年を迎えるにあたり、家族や家庭に幸運をもたらすとされています。また、地域によっては門松の形や素材が異なることもあり、それぞれの地域の風習や文化が反映されています。門松を飾ることで、新年の始まりを華やかに演出することもできます。
しめ縄・しめ飾り

しめ縄は、神聖な空間を区切るための縄で、神様を迎えるための準備として用いられます。しめ縄には、紙垂(かみしで)と呼ばれる紙がつけられており、神様が下りる場所を示しています。しめ縄を飾ることで、家の中に邪気を寄せ付けず、神聖な状態を保つことができると信じられています。 しめ縄は、神社や家庭の神棚、玄関などに飾られることが一般的です。そしてしめ飾りは、しめ縄を橙や裏白などで飾りつけたものをいいます。裏白はシダの葉のことで、裏側が白いことからそう呼ばれています。
お正月飾りを長持ちさせる方法
せっかく用意したお正月飾り、できるだけきれいな状態で飾っておきたいですよね。特に屋外に飾る門松やしめ飾りは、風雨や日差しで傷みやすく、扱い方によっては早く傷んでしまうことも。ここからは、お正月飾りをできるだけ長く美しく保つための手入れ方法と、片付けの際に気をつけたいポイントをご紹介します。ちょっとした工夫で、飾りの持ちがぐっとよくなりますよ。
玄関や室内のお正月飾りの手入れ方法
正月飾りを長持ちさせるためには、定期的な手入れが重要です。まず、飾りに付着したほこりや汚れを柔らかい布で優しく払うことが基本です。特に、自然素材を使用した飾りは湿気に弱いので、早めに用意しておく場合は乾燥した場所で保管することが大切です。 また、直射日光が当たる場所に長時間置くと色あせの原因になるため、置き場所にも注意を払いましょう。こうした手入れを定期的に行うことで、正月飾りの美しさを長く保つことができます。お正月飾りを片付け・処分する際の注意点
お正月飾りは、年神様をお迎えし、家内安全や商売繁盛を願う大切な縁起物です。そのため、役目を終えた後の片付けや処分にも、感謝の気持ちと適切な方法が求められます。以下に、片付け・処分時の注意点をまとめました。 1. 神社の「どんど焼き」やお焚き上げを利用する 多くの神社では、1月15日前後に「どんど焼き」や「左義長(さぎちょう)」といったお焚き上げを行っています。正月飾りを持参し、感謝の気持ちを込めて供養してもらいましょう。ただし、神社によって受付期間や方法が異なるため、事前に確認することをおすすめします。 2. ゴミ回収に出す 神社に持参できない場合は、以下の手順で処分できます。 ・飾りを白い紙や新聞紙の上に置く ・清めの塩を振りかける ・他のゴミと分けて、地域の分別ルールに従って処分する この際、プラスチックや金属などの素材が含まれている場合は、適切に分別してください。 3. 自宅での焼却は避ける 庭などで正月飾りを燃やす行為は、法律で禁止されている場合があります。また、火災の危険性もあるため、自宅での焼却は避け、前述の方法で処分しましょう。 お正月リースカテゴリはこちらお正月飾りに関するよくある質問
お正月飾りを準備したり片付けたりする中で、「これって毎年買い替えるべき?」「処分のタイミングが過ぎちゃったらどうしたらいいの?」といった細かな疑問が出てくることもありますよね。特に最近では、環境への配慮やコスト面から“再利用”を考える方も増えており、疑問を抱くのは自然なことです。ここでは、お正月飾りにまつわるよくある質問について、分かりやすくお答えします。
お正月飾りは使い回し・再利用できる?
基本的には、お正月飾りは再利用せず毎年新調するのが望ましいとされています。これは、歳神様(としがみさま)を新たな気持ちでお迎えし、清らかな環境を整えるためです。特に、しめ縄や門松などの飾りには神聖な意味が込められており、新しいものを用意することで敬意を表すとされています。 しかし、近年では環境への配慮や経済的な理由から、再利用を検討する方も増えています。 再利用を考える際は、以下の点に注意しましょう。 ・清掃と乾燥:使用後は、飾りについた汚れやほこりを丁寧に取り除き、しっかりと乾燥させてから保管します。 ・保管環境:湿気や直射日光を避け、風通しの良い場所で保管します。乾燥剤や防虫剤を使用すると効果的です。 ・素材の確認:天然素材の飾りはカビや虫害のリスクがあるため、再利用には不向きな場合があります。人工素材や木製の飾りは比較的再利用しやすいです。 ・状態の確認:翌年使用する前に、飾りの状態を確認し、劣化や破損がないかチェックしましょう。 再利用するか新調するかは、各家庭や店舗の考え方など状況によりますが、感謝の気持ちを込めて処理するようにしましょう。お正月飾りの処分を忘れてしまったら?お正月過ぎるとどうなる?
処分の時期を過ぎてしまっても、気づいた時点で対応すれば問題ありません。 大切なのは、年神様への感謝の気持ちを込めて丁寧に処分することです。 お正月リースカテゴリはこちらまとめ
お正月飾りは、日本の年末年始に欠かせない風物詩です。いつからいつまで飾るべきか、飾るタイミングや片付け方にはちょっとしたルールがありますが、ポイントを押さえれば難しくありません。意味や扱い方を知っておけば、家庭でもお店でもスムーズに準備や片付けができます。無理のない範囲で、自分に合ったスタイルで取り入れてみましょう。
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