耐油袋の特長と用途の選び方
スーパーの惣菜やコンビニのホットスナック、パン屋さんが入れてくれる袋など、皆さんの生活に意外と身近にある「耐油袋」。ハンバーガーのテイクアウトの際に、ポテトやドリンクなどを入れても快適に持ち運べる紙製の袋です。「油にも強く」「水にも強い」のが特徴で、今やテイクアウト、食べ歩きの必須アイテム!そんな「耐油袋」について少し詳しくご紹介します。
耐油袋とは?
ファストフードやコンビニのホットスナックのテイクアウトの際、手を汚さないように包装に使われる袋が「耐油袋」です。シンプルな白地のモノからデザインされた柄付きのモノなどバリエーションも豊富で、さまざまな形状・サイズのものが今や使われています。スーパーのお惣菜コーナーから、祭りの縁日、ちょっとした食べ歩きの包み袋まで現代生活スタイルにおけるマストアイテムです。
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用途で選ぶ
食べ物や飲み物のテイクアウトの際に必要な袋の代表的な素材は、ポリエチレン・不織布・紙(厚紙)の3種類があります。それぞれの素材で機能性や価格に違いがあるため、用途にあったものを選ぶことが重要です。ポリエチレンが使われているモノは耐油性が高い反面、湿気を逃がすことができないため、焼きたてパンなどを長時間入れておくのには向きません。不織布や紙などの湿気を適度に逃がすものを選びましょう。どうしても油分を多く含むパンなどを入れる場合は、口を閉じないタイプであれば湿気が籠りません。一方で、今や人気のコンビニホットスナックは油を使って調理しているものが多く、紙製のものは不向きです。中に入れるものや、入れている時間に応じて最適なものを選びましょう。
耐油紙 |
耐油紙は耐油袋と違い、内側にポリエチレンは貼られていません。紙そのものがきめ細かく、油を通しにくい設計になっています。そのため、密封に近い耐油袋より通気性は良いです。蒸気をある程度逃がすことから、油を多く含みながらもサクッとした食感を演出したいクロワッサンやカレーパンに適しています。 |
ハービル加工 |
ハービル加工とは表面にバリア性を持たせる加工のことで、水性ニスがその材質となっています。ニスというと残留溶剤の嫌な臭気が気になるかもしれませんが、加工後に乾くと無臭になります。耐水性に優れており、簡易的に液漏れを防げるため、ソースやこぼれやすい具を挟んだバーガーやホットドッグに適しています。 |
PE加工 |
PE(ポリエチレン)での加工特性として、火や熱に弱いということがあります。一方で、メリットとして防水性、耐水性があります。特性が似ているハービル加工との使い分けとしては、より厳重に液体が漏れることを重視する場合などに適しており、さらさらしたタレがたっぷりついた焼き鳥などにおすすめです。 |
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形状から選ぶ
耐油袋には、袋の中に入れるモノの種類や形に合わせて、さまざまな形状やサイズがあります。コンビニなどのホットスナックを入れるような平袋、大きなサイズや厚みのあるモノを入れるのに適した横マチ付きのガゼット袋、まとめ買い商品や大量買いしたときに便利な底マチ付きの角底袋、ホットドッグやフランクフルトのような形のものは、ケチャップやマスタードをかけたりすぐに食べやすいように2辺しか閉じられていないスリーブ袋。中身や使用シーンに合わせて、さまざまな形状の耐油袋があります。
耐油平袋
耐油袋の中でも最もポピュラーなものが「耐油平袋」です。サイズ展開が豊富で、コロッケをはじめとした揚げ物、惣菜のほか、練り物やパン、焼き鳥などに広く使われています。
耐油スリーブ袋
ホットドッグやフランクフルトなどの長さのある食品に最適な形の耐油袋。袋の入り口(上部)が開いているので、ケチャップなどのトッピングが袋につきにくく汚れにくいのが特徴です。
耐油角底袋
中身がたっぷり入る底マチ付きの耐油袋です。袋に高さがあるので封が出来ます。たい焼きやドーナツなど、ある程度まとめてテイクアウトするときに向いています。
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まとめ
スーパーやコンビニ、出店や屋台にパン屋さんまで、今や耐油袋はテイクアウトのシーンには欠かせないアイテムです。耐油袋は「油にも強く」「水にも強い」のが特徴で、さまざまなシーンで使われています。染み出した油で手や衣類などを汚しにくく、食べ歩きやテイクアウトをこれまでよりも身近なものにしてくれました。普段、何気なく手に取っている袋ですが、ふらっと寄ったコンビニのホットスナックや、仕事帰りのスーパーで買った総菜など、みなさんの日々の生活をより便利に、より快適にしてくれている心強い味方だったりします。
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