12月9日はシモパケDAY!商品全品3%OFF!
私たちの使用する日用品や食べ物にとって”湿気”は、たびたび品質に影響を及ぼす大敵です。そんな湿気に対抗するのが今回ご紹介する乾燥剤です。お菓子の小袋に入っていてうっかり食べそうになったことはありませんか?こちらの記事では、日常生活において防湿、防腐を担っている様々な乾燥剤の種類と安全性、活用方法についてご紹介いたします。
乾燥剤とは、空気中の水分・湿気を吸収し、周囲の環境を乾燥させ鮮度を保持する製品のことです。湿気によって品質が劣化してしまう食品の食感を維持したり、精密機械や金属製品などのさび発生を防ぐ働きがあります。乾燥剤は通常、封入された袋や容器内に入れることにより、湿気を吸収し続けます。湿気を吸収し尽くすと、乾燥剤は交換する必要があります。
乾燥剤と言えば青い粒の入ったシリカゲルが有名ですが、乾燥剤には様々な種類があり、用途や目的に応じて使い分けられています。それぞれの乾燥剤の特徴・効果・注意点についてご紹介いたします。
シリカゲルは、二酸化ケイ素を原料とした乾燥剤です。透明または青色の粒状で、穴の開いたアルミやポリフィルム袋に入れられています。保湿性に優れ、吸湿しても形状に変化が無く、発火などの危険性が低いために一般的に用いられることが多いです。青色の粒は、塩化コバルトで色付けされており、湿気を吸うとピンク色に変化する、吸湿性能が残っているかどうかの目安(湿度インジケーター)の役割を持っています。また、シリカゲルは加熱することで、新品と比較すると吸湿性能が劣る可能性はありますが、再利用することができます。
生石灰乾燥剤は強いアルカリ性物質である酸化カルシウムを原料とした乾燥剤です。酸化カルシウムは水分を吸収する力が強く、低湿度環境では長時間使用することができるため、幅広い用途で使用されています。生石灰の乾燥剤は、急に過度の吸湿をしたり、水に濡れてしまうと発熱する危険性があり、使い方を誤ると火傷をしてしまう恐れがあります。特に小さなお子様がいる家庭では、取り扱いにご注意ください。また、吸湿すると消石灰に変化し、乾燥剤として再利用することはできなくなります。使用後、捨てる際にも水分の出るゴミと一緒に捨てないように注意が必要です。
塩化カルシウムは、吸湿すると化学変化により液化するという特性を持っています。押し入れやクローゼットなどの湿気対策として使用される除湿剤の原料として使用されています。使用後に容器にたまった液体は水のように見えますが、アルカリ性の塩化カルシウム水溶液ですので、口にはしないでください。食品の包装では、薄く加工されたシートタイプのものがよく使用されています。かさばらずお菓子を平行に保つことができるため、クッキーなどの割れたり壊れたりしやすいお菓子におすすめの乾燥剤です。硬くハリのあるシートなので、台紙としてもお使いいただけます。吸湿後は軟らかな状態になります。
合成ゼオライトとは、人工的に合成されたゼオライトのことです。ゼオライトを使った乾燥剤は、他の乾燥剤と比較して低湿度環境でも高い水分の吸着能力を持つことが特徴です。 吸湿速度も非常に速いです。湿度が低い環境でも高い吸収能力を発揮するため、医療品や精密部品などの水分に影響を受けやすい商品の保管によく用いられています。 化学的に安定しており、吸着後も外観形状に変化はありません。 腐食性もなく、人体に有害な添加物も使用されていません。
クレイ系の乾燥剤は、天然に産出する粘土鉱物(ベントナイト、モンモリロナイト)などを原料とし、乾燥・加工し使用した乾燥剤です。低湿度環境でも高い吸湿能力を持つ特徴があり、電子機器や精密機器、輸送コンテナーなどの防湿に優れています。水分を吸湿しても発熱・潮解することはなく、大きさや形状にも変化はありません。原料は天然産出の為環境に優しく、吸湿だけではなく、臭い成分まで吸着することができます。
シリカゲルは前述のとおり、二酸化ケイ素(高純度)から出来ていますが、この二酸化ケイ素は、水晶や石英の成分と同じ物質です。もちろん毒性はありませんし、体内でほとんど消化吸収されないので、万が一間違って食べてしまっても中毒を起こす心配のない、安全な物質です。塩化コバルトで色付けをした青色の粒は大量に摂取すると中毒症状が起きる危険性がありますが、一般のシリカゲルに含まれる割合は少量なので特に心配する必要はありません。
加熱による再利用が可能なシリカゲル。食品保存の用途以外にも幅広い用途で使用することができます。