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脱酸素剤の使い方と効果の選び方
シモジマオンラインスタッフ
2023/04/10 10:15

脱酸素剤の使い方と効果の選び方

脱酸素剤の使い方と効果の選び方 主に酸化や劣化を防ぐために食品と一緒に包装し、容器内を無酸素状態にするための薬剤が脱酸素剤です。一般的に小さく薄い袋状のパッケージに薬剤が入っています。食品の種類や量によりいくつかの種類をご用意しておりますので、用途に合わせての選択をおすすめします。

脱酸素剤とは?

密閉容器内を脱酸素状態にするための鮮度保持剤で、主に食品の包装内に使用されます。容器内に酸素ゼロの状態を作ることで、カビや害虫の発生を抑え、油脂の酸化を防ぐことで、作りたての美味しさをそのままキープすることが可能です。脱酸素剤の主な成分は鉄粉・無機材・塩分などで、急性毒性試験による安全性は確認されていますが、誤って食べてしまわないように気をつける必要があります。一方、食品の品質の劣化を防ぐ鮮度保持剤に乾燥剤があります。脱酸素剤は酸素を吸収するもの、乾燥剤は水分を吸収するものという大きな違いがあります。脱酸素剤は水分を多く含みしっとりした食感の食品の酸化やカビの発生を防ぐために使用され、乾燥剤はパリパリ・サクサクした食感の食品など、水分を含むと品質が落ちる商品に使用されます。また、脱酸素剤は衣類の包装に使用すると、残った皮脂の酸化による黄ばみや虫食いを防ぐ効果もあります。 脱酸素剤カテゴリはこちら

種類から選ぶ

脱酸素剤にはいくつか種類があります。使用する食品に合わせて商品を選びましょう。 【自力反応型】    空気に触れた瞬間から酸素の吸収を始めます。    さらに反応速度により二つのタイプ(速攻タイプ・一般タイプ)に分かれます。 【水分依存型】    食品自体の水分に触れると酸素の吸収を開始します。
自力反応型(速効タイプ) 脱酸素剤自体が酸素吸収反応に必要な水分を持っており、空気に触れるとすぐに酸素吸収を始めます。このタイプは酸素を吸収する速度が速く、特に水分量が多く傷みやすい食品の保存に適しています。バームクーヘン・カステラ・人形焼き・パウンドケーキ・マドレーヌ・饅頭・半生菓子などに使用するのがお勧めです。鮮魚切身・魚卵などの保存に適した冷凍・冷蔵用もあります。
自力反応型(一般タイプ) 速効タイプと同様に脱酸素剤自体が酸素吸収反応に必要な水分を持っており、空気に触れるとすぐに酸素吸収を始めますが、速効タイプに比べ酸素吸収の速度は緩やかです。汎用性の高いタイプとなり、低~中水分の食品に向いています。月餅・米菓・米・雑穀・ナッツ類・煮干しなどの他、医薬品の保存にも最適です。中でも低水分用は香り保持性にも優れ、コーヒー・香辛料、海苔などの保存に適します。
水分依存型 脱酸素剤自体は水分を持たないため、食品から蒸発してくる水分に触れてから酸素の吸収を始めます。そのため、水分量の多い食品に向いています。切餅・白玉・味噌・生麺・半生うどん・生わかめ・生パン粉・一夜干し・佃煮などの保存に適します。反対に乾燥食品には向きません。食品からの水分が必要となるため、食品から離さず水分の届きやすい場所に置くことが大切になります。
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内容量から選ぶ

容器内の酸素量により必要な酸素吸収量が変わる為、必要な脱酸素剤の量も変わります。効果的に使用するために適切な内容量を選びましょう。1つの薬剤パッケージで足りない場合は、複数の薬剤を入れて使用する事も可能です。 吸収が必要な酸素の量は次のような方法で計算する事が出来ます。  必要な酸素の量(ml) = 容器の容量(g) - 内容物の量(g) × 0.21 求めて出た数値以上の吸収ができる脱酸素剤を選んでください。 一般的には、商品名の一部にその容量(ml)が記載されています。 脱酸素剤カテゴリはこちら

まとめ

まとめ 今回は食品を中心に、脱酸素剤の種類や特徴などの解説をしてきました。多くの食品にとって、酸素に触れることは品質の劣化、変色、カビや害虫の発生などの大きな要因となります。また、食品中の油脂成分が酸化することで、食品の鮮度や美味しさが損なわれます。脱酸素剤は鉄が錆びる際に周囲の酸素を吸収するという性質を利用し、密封容器の中に入れることで中の酸素を取り除き脱酸素状態を実現します。これによって食品を劣化やカビ・害虫の発生から守り、食品の鮮度と美味しさを保ち長期保存を可能にします。また、脱酸素剤の小袋は、厚生労働省が定めた「食品に接触しても良い」とされる基準に沿っており、内容物の安全性が認められています。脱酸素剤の種類や内容量から用途に合ったものを選び、是非活用してみて下さい。 脱酸素剤カテゴリはこちら

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