業務用ラップの材質と用途の選び方
食品等を包む際に良く使われる樹脂フィルムをラップといいます。サイズも様々であり、例えば20㎝や30㎝の幅はご家庭向け、250㎝や450㎝の幅は業務用と、使用する場所により合うラップも様々です。ラップの材質ってどういうのがあるの?用途は?幅は?ブランドは何があるの?選び方が分からない方や、店舗での使用に適したラップをお探しの方はこの記事がオススメです。
ラップとは
食品用ラップは主に食品や食材の包装用に使用され、飲食店やスーパーなどの食品業務の現場でもご家庭のキッチンでも活躍します。食品の乾燥や酸化を防ぎ新鮮さを保って保存したり、料理のにおい移りや汁漏れを防いだりするほか、冷凍保存にも対応している樹脂フィルムです。耐熱性が高く電子レンジ加熱にも適していて様々な場面で活躍します。
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ラップの材質から選ぶ
ラップの材質を選ぶポイントは、何の食材に使うか、使うラップがどんな特性を持っているかによって変わってきます。例えば、肉や魚など匂い移りさせたく無い食材には、酸素を通しにくいポリ塩化ビニリデンのラップを。野菜や果物など通気性よく保存したい食材には通気性のあるポ二塩化ビニルのラップを選ぶといいでしょう。その食材に適さないラップを使用してしまうと、食材に害を及ぼす可能性がある(例外あり)ので適切な材質を選ぶことが重要です。
ラップの材質は様々であり、例えば
・ポリ塩化ビニリデン(塩素系)
・ポリ塩化ビニル(塩素系)
・ポリエチレン(非塩素系)
の材質があります。具体的な特徴は下記の表をご覧ください。
ポリ塩化ビニリデン |
ニオイ・酸素・水分を通しにくいという、ラップに必要な要素を全て兼ね備えています。そのため、空気に触れることで劣化しやすい肉・魚類の保存・長期保存に最適です。匂い漏れもおこしにくい為、匂いのきつい食品の保存に向いています。耐熱性も高く、電子レンジでの加熱にもおすすめ。 |
ポリ塩化ビニル |
業務用ラップとして使用されており、スーパーでは見かけることの少ないラップです。伸縮性が高くピッチリと容器を覆うことができるので、蓋代わりに使用することで食品にごみが混入するリスクが少ないことから飲食店で使用されることが多いです。 |
ポリエチレン |
ポリエチレンは値段が安く環境面に優しいのが特長です。塩素を含まず作られているラップなので安心安全です。ラップの中でも通気性に優れており、野菜や果物の保存に向いています。耐熱性が低い為、電子レンジでの加熱には注意が必要。 |
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ラップの幅から選ぶ
ラップの幅を選ぶポイントは、お皿の幅によって変わってきます。当たり前のことですが、お皿のサイズが手のひらサイズの場合、30cm×50㎝では余分に幅が余ってしまうので大きすぎます。逆に中華料理店で使用されるようなお皿に22㎝×20㎝では幅が足りず食材に乗せるような形になってしまいサイズが合いません。要は幅が足りすぎたり足りなさすぎると隙間が空いてしまい保存に影響が出てしまいます。使用するお皿や食品に適した幅を選びましょう。
ラップの幅も様々あり、代表的なサイズに
・約15㎝
・約20㎝
・約30㎝
の幅があります。
約15㎝幅
お弁当の小分け等に使用するのであれば、約15cm幅が丁度よく役立ちます。
約20㎝幅
お皿等に使用するのであれば、約20cm幅が使いやすく役立ちます。
約30㎝幅
野菜等を包んで保存する場合には、約30cm幅が役立ちます。
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ラップのブランドで選ぶ
ラップのブランドを選ぶポイントは何を包むか、もしくは端がくっついた時簡単に戻せるかなど使用者のニーズによって変わってきます。例えば、汁モレを防ぐのに適したラップはもちろん密着性が強いラップです。ブランドごとに材質も異なるので、用途によって使い分けることが重要です。
ラップのブランドも様々あり、家庭用でおなじみの
・サランラップ
・クレラップ
・ポリラップ
などのブランドがあります。具体的な解説は下記の表の通りです。
サランラップ
酸素ガスを通しにくいので、食材の酸化を防ぎ、鮮度を保ちやすいのが特徴です。
水分を保つ力、 ニオイを通さない力が高く、ニオイ移りも防止できます。
クレラップ
食品のみずみずしさを保ち、ピタッと容器に密着する力が強いという特徴があります。 冷凍や電子レンジを使う際にも適しています。
ダイアラップ
スーパーマーケット、食品加工センターでよく使用されるラップで、伸縮性があり生鮮食品のトレー包装などに使用されます。
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まとめ
ここまでラップの材質と用途の選び方についての解説をしてきました。使用用途を確認しその使用に適したラップの材質や幅、ブランドを選ぶことで、食品を安心安全に保存することができます。今までこだわりなく使用してきたラップでも種類や特徴を把握したうえで用途によって使い分けてみてはいかがでしょうか。
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