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「杓子(しゃくし)」とは?
言葉の意味や使い方を解説

調理器具として使用されている杓子。道具としてだけでなく、ことわざや慣用句としてもよく使われています。この記事では、その多様な使い方、意外と知られていない「猫も杓子も」という表現の意味や由来、さらにはその類義語についても掘り下げて解説します。

「杓子(しゃくし)」とは?<br>言葉の意味や使い方を解説

杓子(しゃくし)とはどういう意味?

杓子(しゃくし)とはどういう意味?

杓子(しゃくし)は、液体や粉末、食品などをすくったり移したりするための道具です。一般的には柄がついたスプーン状の形をしており、木製や金属製、プラスチック製など様々な素材で作られています。料理の際に使うお玉や、ご飯をよそう杓文字(しゃもじ)も杓子に分類されます。現代ではお玉や杓文字が一般的な呼び方のため、「杓子」と聞いてもあまりピンとこないかもしれませんが、杓子はことわざや慣用句などに多用されているため、聞いたことがある方も多いでしょう。

杓子の使い方・例文

前述したように、一般的には料理道具を指す「杓子」ですが、四字熟語や慣用句、ことわざとして使われることが多くあります。例えば、「杓子定規」。これは、杓子の直線でない柄の部分を定規に例えることで、誤った見方で物事を捉え、さらにそれを正しいと信じ込んで貫き通す、融通が利かない様を表しています。また、できるはずのないことや形式だけのことをすることを、「杓子で腹を切る」ということわざで表現されることもあります。確かに杓子で腹を切ることは不可能ですよね。他にも、杓子を用いた言葉はたくさんあります。中でも有名なのは、「猫も杓子も」ということわざです。続いては、「猫も杓子も」の正しい使い方や由来などをご紹介いたします。

よく使われる「猫も杓子も」の意味は?

よく使われている「猫も杓子も」という表現は、「誰もかれも」といった意味合いを持ちます。猫や杓子までもがその流行に参加しているかのように、非常に多くの人々が同じことをしている状況を描写します。「あるドラマが社会現象を巻き起こし、放送時間になると猫も杓子もテレビの前に集まった。」のような肯定的な使い方の反面、否定的な意味でも多く使用されています。否定的な意味合いで使う際は、「どいつもこいつも」のような意味合いが込められ、多くの人が流行りに乗っかり、同じことに夢中になっている滑稽さを揶揄するような表現になります。「猫も杓子も」を肯定的な意味合いで使用する際には、相手に誤解を与えてしまわないよう、使い方に注意しましょう。

「猫も杓子も」の由来

「猫も杓子も」の由来

「猫も杓子も」ということわざの由来は明確になっておらず、様々な説があります。ここでは、その中から4つをご紹介いたします。

「一休ばなし」説

「猫も杓子も」の代表的な由来のひとつ、「一休ばなし」説は、とんち話で知られる一休さんの『一休咄』に出てくるフレーズから使われるようになったという説です。『一休咄』の中の、「生まれては死ぬるなりけりおしなべて 釈迦も達磨も猫も杓子も」といったフレーズがあります。これはすべての存在が生を受け、死んでいくという意味ですが、ここでの「猫も杓子も」の使用は韻を踏むためで、特に深い意味はなかったと言われています。しかしながら、このフレーズが人々の間で広く使われるようになり、現代に至るまで「誰もが」を表す表現として生き残っています。

「女子も弱子も」説

「猫も杓子も」の由来として語られる「女子(めこ)も弱子(じゃくし)も」説は、古典落語の『横丁の隠居』で使われたフレーズから由来しているとされています。もともとは「女の人も子どもも皆」という意味合いでしたが、このフレーズを「猫と杓子も」に聞き間違えられて、今日まで使われているという説です。確かに意味合いや語感は似ていますよね。もしこの説が「猫も杓子も」の本当の由来だとすると、聞き間違いがなければこの言葉は今使われていないのかもしれません。もしかすると、現在使われている言葉の中にはそういった由来の言葉もあるのかもしれませんね。

「禰子も釈氏も」説

「禰子(ねこ)も釈氏(しゃくし)も説」は、滝沢馬琴こと曲亭馬琴が28年かけて書いた『南総里見八犬伝(なんそうさとみはっけんでん)』の中に記されているフレーズのひとつ、「禰子も釈氏も」から由来しています。このフレーズの中の「禰子」は神主のことを指し、「釈氏」はお釈迦さまや僧侶を指します。「神様に仕えるものも、仏様に仕えるものもみんな」という意味合いで使われたのがもととなり、のちに「猫も杓子も」の形になったといわれています。「禰宜(ねぎ)も釈氏(しゃくし)も」説も同様の意味で言い伝えられています。

「寝子も赤子も」説

「寝子(ねこ)も赤子(せきし)も」説もまた、「猫も杓子も」という言葉の由来のひとつとされています。もともとは「寝る子も赤ん坊も」という意味で使われていましたが、時間を経て語感が変化し、「猫も杓子も」となったと言われています。「猫」、「杓子」といった家庭内で使われる親しみやすい表現やアイテムが、広く一般の人々を指す言葉として社会に広まった例であり、今日では流行やブームに乗じる全ての人々を表すフレーズとして用いられています。このような言葉の変遷は、言葉が生き物のように時代と共に進化し続ける様子を示しています。

「猫も杓子も」の類義語

「猫も杓子も」の類義語

ここまで、「猫も杓子も」の意味や由来について解説してきました。続いては、「猫も杓子も」の類義語についてご紹介いたします。

老若男女

「老若男女(ろうにゃくなんにょ)」という表現は、年齢や性別に関わらず、すべての人々を指す言葉です。このフレーズは、お年寄りも若い人も、男性も女性も全員を含む、一般的な大衆全体を広く表す際に用いられます。

雲霞の如く

「雲霞(うんか)のごとく」という表現は、雲や霞が空を覆うように非常に多くの物事や人が集まる様子を形容する言葉です。これは、数が非常に多いこと、または集合している様子が壮大であることを示す際に用いられます。

皆が皆

「皆が皆」という表現は、残らず全てという意味や、全ての人や物が例外なく、一様に同じ状態や行動をしていることを指します。ある集団に属する全員が同じことをしているか、同じ特徴を共有しているという意味で使われることが多いです。

まとめ

この記事では、調理器具として使用されている杓子の使い方から、慣用句やことわざとしての使い方など、「杓子」について幅広い観点から説明してまいりました。「杓子」という単語はあまり使われなくなってしまいましたが、「老若男女」や「皆が皆」と同じような意味を持つ、「猫も杓子も」という表現は、現代においても多く使用されています。ここでは紹介しきれなかった由来や類義語、使い方などを調べてみても面白いかもしれません。

シモジマの杓子のおすすめ商品一覧

シモジマでは、様々なタイプの杓子をご用意しております。ご飯をよそうための一般的な杓文字をはじめ、丈夫な金属製のお玉や、麺類をすくうのにぴったりな歯付きの麺杓子、水分を切るのに欠かせない穴空きタイプのお玉などもございます。普段のご家庭でのお料理から、レストランなどの飲食店における本格的な調理まで欠かすことのできない杓子。豊富な種類や形状で、幅広いシーンで大活躍してくれるでしょう。ぜひご活用ください。

【直送品】 スイングしゃもじ ホワイト PM-907 057230 1個(ご注文単位3個)

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【直送品】 18-8 中華レードル 中 1個(ご注文単位1個)

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【直送品】 18-8 抗菌 長柄付(1m)麺杓子 21cm 1個(ご注文単位1個)

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【直送品】 18-0 穴明 杓子 12.5cm 共柄(カギ付) 1個(ご注文単位1個)

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