OPPテープの使い方や特徴の選び方
OPPテープとはOPPフィルムに粘着剤を塗布して作られたテープのことです。クラフトテープや布テープと共に段ボールを使った梱包の際には欠かせない、いわゆるガムテープの一種です。耐久性・耐水性・透明度に優れコスパも良く、梱包用テープの中では世界的に最も普及しています。幅や厚み、粘着剤の種類などそれぞれ特徴があるので、用途にあったものを選びましょう。
OPPテープとは?
OPPテープのOPPとは「Oriented PolyPropylene」の略で、ポリプロピレンという材質を伸ばしたものです。クラフト・布テープ等と比べても丈夫で粘着力が強く、重ね貼りができて文字も書け、透明なので梱包物の印刷やデザインが隠れません。
手で切りにくく専用カッターが必要で、テープを引き伸ばす際に力が要り、音もするので静かな環境での作業には注意が必要です。
手貼り・機械貼り等の用途に応じたバリエーションも豊富で、粘着剤の種類、色、幅、巻長、厚みも様々。上手に使い分けましょう。
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特徴から選ぶ
OPPテープには軽・中梱包用、中・重梱包用、重梱包用などの種類があり、荷物の重量に合わせて適切なものを選ぶ事が重要です。例えば軽・中梱包用OPPテープを重い引越しダンボールに使うと底が抜けてしまう可能性がありますし、割高な重梱包用OPPテープを軽い小包や封筒に使うのはもったいない気がします。
また、色分け管理に便利なカラータイプ、ラッピングに適した模様やメッセージが印刷されたタイプなども販売されており、意外と色々なデザインがあるのでお気に入りを探してみるのも楽しいかもしれません。
【軽・中梱包用】
軽い小包の梱包にはこのタイプ。OPPテープのなかでも特に薄いタイプで、厚さは0.042~0.055mm。5kgぐらいまでの軽い荷物に使え、封筒や小さな荷物の保管にも。重量物の梱包には不向きです。
【中・重梱包用】
普段使いのOPPテープにはこのタイプがおすすめ。厚さは0.065mm、梱包重量の目安は15kgと、引っ越しのダンボールの梱包や宅配便にもよく使われています。値段も手ごろで大体の梱包に使えるのでコスパも良いです。なお中・重梱包用ではなく、中梱包用と表記されることもあります。
【重梱包用】
梱包重量の目安は20kgまでとなっているので、特に重いアイテムの梱包に適しています。価格は高いものの0.090mmとしっかりとした厚みがあり丈夫に作られているプロ仕様です。輸出入の際は、温度変化や荷扱いも考慮しこのタイプを使うと安心です。
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幅から選ぶ
OPPテープの幅は48mm・50mmが主流ですが、さらに幅の広い60mm・75mmや細め幅の38mmなどもあります。
ダンボールが厚かったり、内容物が重かったりする場合などはフタが開きやすいので、しっかりと貼り付けられる幅広なテープを選択しましょう。逆に薄手のダンボールで内容物も軽い場合は、狭い幅のテープを使えばコスト減になります。
さらにセロテープ感覚で使える15mm・18mm幅もあります。セロテープより安価ですがプラスチックに付きにくい等、セロテープとは異なった性質もありますので用途により使い分けましょう。
幅 |
おすすめの使い方 |
15・18mm |
セロテープ用のカッター台にもセットできる幅で、セロテープより安価です。封筒や小さな紙袋などに。 |
38mm |
薄手のダンボールや軽い小包、メール便などに適しています。 |
48・50mm |
最も標準的な幅。一般的なダンボール箱などに。迷ったらまずはこれがおススメです。 |
60・70mm |
幅広タイプ。肉厚なダンボールや重量物の梱包に適しています。 |
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まとめ
今回はOPPテープについて解説しました。フリマアプリなど個人通販の増加や、おうち時間が増えて通販ニーズが高まっている事などを背景に、OPPテープの需要は右肩上がりです。一般的なOPPテープは手で切りにくく、専用のテープカッターが必要となっているため、配送時のちょっとした衝撃で破けてしまい中の荷物がこぼれる、なんて心配もありません。
また近年では手で簡単に切れるカッターが不要な新タイプも登場しました。それぞれの特性を生かし便利に使用していきましょう。
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