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製菓や製パンで使われるセルクルは、底のない枠のみの金属製の型具です。ムースやケーキなどの冷菓、タルトなどの焼き菓子を美しい形状に保つために欠かせないアイテムで、お菓子作り初心者からプロまで幅広く使用されています。この記事では、セルクルの意味や使い方、おすすめの活用方法を解説してまいります。
セルクルとは、料理や製菓に使用される円筒形の金属製の型です。底がなく、枠のみで構成されていることが特徴です。主にケーキやムースなどのデザートを作る際に使用され、食材を型の中に詰めて成形し、きれいな円形の形状を作り出します。セルクル(cercle)という言葉は、フランス語で「円」という意味ですが、円形だけでなく四角や星、ハートなど様々な形のものがあり、大きさや高さも選ぶことができます。
セルクルとよく似た製菓用品に「パテ抜き(抜き型)」があります。名前の通り、生地(パテ)を型のカタチに切り抜く道具です。型として使用されるため厚みがあり変形しにくいセルクルと違い、生地を抜きやすく、断面がきれいになるよう薄く作られています。セルクルは、耐熱性がありオーブンなどでの過熱が可能ですが、パテ抜きはあくまでも型抜きなので過熱してしまうとだめになってしまうことがあります。それぞれの特徴を理解し、適切に使い分けることが大切です。
ここからは、セルクルの基本的な使い方を紹介してまいります。セルクルという製品について理解はできたけど、どんなものに用いるの?買ってみたけど活用方法に困っているという方は是非参考にしてみてください。
セルクルを使用したスイーツと言えば、ムースやゼリーを冷やし固めた冷菓が人気です。セルクルには底がないので、生地を流し込む際はバットや敷板を活用してください。ジュレやムースなどの漏れが気になる時は、底にラップをしわなくピンっと張った状態にして輪ゴムなどで留めておくと、液漏れを防ぐことができますよ。また、型から外す時は型の外側を体温や温めたタオルで温めて、周りを少し溶かすことで外しやすくなります。セルクルは、高さを自由に選ぶことができるので、見た目の華やかなスイーツづくりにも活用されています。華やかでかわいらしい見た目が特徴のシャルロットやフルーツの断面が美しいフレジエにも挑戦してみてはいかがでしょうか?
背の低いセルクルを用いて、タルトを焼いてみましょう。高さの低い円形のものはタルトリングとも呼ばれていますが、セルクルの仲間です。底の無いセルクルですが、他の製菓用品と組み合わせて焼型としても使用できます。まず、広げたタルト生地を使用するセルクルで型抜きし、底面に敷きます。側面に乗せた生地を奥まで敷き込み、繋ぎ目をきれいに整えたら、底面にフォークで穴を開けます。この際に、シルパンというメッシュ状のベーキングシートを下に敷いておくと、空気が逃げるのできれいに焼き上がります。タルト生地が焼きあがったら、熱いうちに型から外すのではなく、生地を落ち着けるために粗熱を取ってから取り外しましょう。
スポンジの焼成には、スポンジ型やデコ型を用いることが多いですが、セルクルを用いて焼き上げる方法もございます。セルクルを用いると、クッキングペーパーなどを型に合わせてカットする必要もないですし、型から外すことも簡単です。底がないことが特徴のセルクルですが、オーブンシートを底に敷き、しっかりと固定すれば液漏れもなく生地を流し込むことができます。内側に油脂を塗りペーパーを貼ってセルクルとスポンジがくっつくことを防ぐこともできますが、そのまま焼いても大丈夫です。底がないことを活かして、ナイフやケーキパレットをしっかりとセルクルに沿わせて、クルっと一周すると綺麗に型から外すことができます。
耐熱性のあるセルクルは、パンの成形・焼き上げにも用いられます。お好みの形のセルクルを使ってさまざまな種類のパンを焼いてみましょう。生地がギュッと詰まったちぎりパンは王道の正方形型に入れても、円筒型に入れても可愛く焼きあがります。バンズやイングリッシュマフィンなどの丸く形を整えて焼き上げたいパンには浅めの丸型、スコーンを焼く時は高さのある小さめサイズのセルクルがおすすめです。焼成する際には、生地がセルクルにくっつかないように、セルクルの内側にショートニングなどの油脂を塗るかオーブンシートを巻いてみてください。お好みの形がパン型に無い時や、セルクルが手元にあってパンを焼いてみたいと考えている方はセルクルを活用してみてください。
セルクルが活躍するのは、上記のようなデザート製作工程だけではありません。ここからは、意外なセルクルの活用方法【応用編】をご紹介いたします。
お菓子作りに使用されるというイメージが強いセルクルですが、料理の盛り付けに使用するのもおすすめです。セルクルをお皿の上に置き、具材を詰めて外すと、きれいな形状の盛り付けの完成です。崩れやすい食材のマリネやソースは、なるべく隙間ができないように優しく押さえながら詰め、冷蔵庫で冷やした後ゆっくりセルクルを外すと崩れにくいです。普段のご飯の一品もセルクルを使うことで、おもてなし料理にアレンジすることができます。ホームパーティーやちょっと豪華な記念日ご飯におすすめです。
ふかふか厚焼きのホットケーキもセルクルを使用すると、均一で美しい形に焼きあげることができます。セルクルの内側にオーブンシートを溶かしバターで張り付けたら準備は完了です。セルクルをフライパンの上に乗せて生地を注ぎ、蓋をして弱火でじっくり焼きます。ひっくり返す前にセルクルとオーブンシートを外し、裏面を焼き上げます。温められたセルクルは熱いので火傷には要注意です。焼きあがったら、バターや蜂蜜をかけてお召し上がりください。
サクサクの分厚いかき揚げを揚げる際にも、セルクルはとても便利です。熱した油にセルクルを入れ、その中に具材やタネを流し込んでください。ある程度熱すると成形されるので、菜箸等でセルクルを外します。天かすが出にくいので、最後まで油をきれいな状態で揚げ続けられるのもポイントです。季節のお野菜や魚介を使った立体的なかき揚げを揚げてみてください。ご使用になる際は、セルクルの耐熱温度をご確認頂くことをおすすめします。
ここまで、セルクルの意味や使い方、おすすめの活用方法について紹介してまいりました。セルクルは、底のない枠のみで構成された型であり、その形状や材質を活かして、冷菓だけでなく焼き菓子、その他料理の調理工程において、美しいデザートや料理を作ることができます。また、ひらめき次第で活用方法が広がる便利な製菓用品です。この記事で紹介した使い方以外にも製作したいレシピや材料に合わせて活用してみてはいかがでしょうか。
シモジマではよく使用されている円筒状のセルクルだけでなく、ケーキやムース作りに便利な四角やハート・しずく型などの様々な形状のセルクルをご用意!また、継目がなく、跡のつかないプロ仕様からご家庭でも手入れの簡単なステンレス製のセルクルまで、材質やサイズも幅広く展開しております。その他製菓・調理シーンでの使用に便利なアイテムも豊富に揃えておりますので、ぜひシモジマオンラインショップをご覧ください。