有孔ボード(パンチングボード)とは?
基礎知識やDIYの注意点を解説
パンチングボード(有孔ボード)は、壁を収納スペースに変身させることができる便利なアイテムです。手軽に挑戦でき、組み合わせが自由自在なため機能性とデザイン性を兼ね備えた収納スペースをカスタマイズできます。この記事では、パンチングボードについての基礎知識やDIYで使用する際の注意点を解説してまいります。
パンチングボード(有孔ボード)とは?
パンチングボード(有孔ボード)とは、”有孔”という名前の通り、均等に開けられた多数の穴が特徴的な板のことです。「ペグボード」や「ハンガーボード」、「穴あきボード」とも呼ばれることがあります。フックや棚を取り付けることで、小物や工具、インテリア雑貨を吊り下げたり立てかけたりして収納することができます。
パンチングボードの使用用途
パンチングボードには、音を吸収し反響させない効果があるため、室内の音を反響させたくない場所で使用されていることが多いです。身近な例でいうと、学校の音楽室や体育館、会社の会議室などがあげられます。また、無数の穴が開いており圧迫感を与えず、空間をすっきりと見せることから、間仕切りやパーテーションとして使用されています。
最近では、デッドスペースになりやすい壁面を効果的に活用できるため、店舗では商品ディスプレイとしての用途での採用も増えています。フックや棚を活用し、商品を魅力的に展示することができます。
パンチングボードのDIY事例
前述のとおり、壁面を有効活用できるパンチングボードは、DIYにおいても人気の高いアイテムです。例えば、キッチンの壁にパンチングボードを取り付けると、吊り下げ型の収納スペースを作ることができます。スパイス瓶や調理器具をフックに掛けることにより、作業台をすっきりと保ちながら、必要なアイテムを手軽に取り出せるようになります。
また、ツールや機械部品の整理にもパンチングボードは最適です。ガレージや作業スペースの壁に設置して、頻繁に使用する工具を掛けておくことで、作業効率が大幅に向上します。
パンチングボード(有孔ボード)を使ったDIYの注意点
パンチングボード(有孔ボード)を用いたDIYを行う際には、いくつか気を付けてほしいポイントがあります。
取り付け場所・方法を考える
フックを使用する際は、パンチングボードの裏側にフックをかけるための隙間を開ける必要があります。使用するフックにもよりますが、1~2cm程度開けておくと良いでしょう。
また、壁に直接取り付ける場合は、壁材に合った取り付け方法を選ぶことも重要なポイントです。例えば、石膏ボードの壁であれば普通の釘やネジなどでは壁が崩れてしまうので、アンカーボルトや専用の強力な壁掛け留め具が必要になります。壁の種類によって最適な固定具が異なるので、事前に壁材を確認し、適切な固定具を選びましょう。賃貸で壁に穴をあけたくない場合は、突っ張り棒を使用してパンチングボードを固定する方法もおすすめです。
穴の水平を正確に取る
穴の水平を正確に取ることは、パンチングボードを収納ツールとして使用するための重要なポイントです。パンチングボードを水平に取り付けないと、収納物が不安定になり倒れやすくなったり、必要な穴が使えなくなるなどの問題が生じる可能性があります。取り付ける前にネジ穴の位置をしっかりとマークし、パンチングボードを仮留めで固定します。その状態でフックや棚をいくつか取り付け、実際にアイテムを収納してみて全体の水平をチェックすると良いでしょう。
より精度を高めたい場合は、高さを測るためのスケールや水平器を使用するのもおすすめです。全体の水平が取れていることを確認した後、すべてのネジをしっかりと締め、固定することが大切です。
耐荷重を確認する
パンチングボード自体の耐荷重と使用するフックや棚の耐荷重をしっかり確認し、計画している収納物の重さに耐えられることを確かめることが大切です。ボードが支持できる重量を超えてしまうと、ボードが曲がったり壁から落ちたりする原因になってしまいます。留め具の個数も重要です。パンチングボード全体の重さと収納物の重量を均等に分散できるように適切な数の留め具を使用しましょう。四隅を止める際も、一番外側の穴を使うと収納物の重量に耐えられない可能性があるため、少し内側の穴で固定しましょう。
また、取り付ける際はしっかりと壁に固定されるよう、全てのネジを均等に締めることが大切です。落下防止のため、定期的なメンテナンスも忘れずに行いましょう。
フックの種類を選ぶ
使用環境や掛けるアイテムの特性を考慮して、最適なフックを用意しましょう。まず、フックはパンチングボードの穴に合わせて選ぶ必要があり、穴径とフックの径が一致していなければ、しっかりと固定することができません。また、複数の穴を使用してフックを掛ける場合、フックの間隔がボードの穴の間隔と一致していないと使用できません。ボードの間隔に対応しているフックを選びましょう。
掛けるアイテムの重さにも注意が必要です。軽い装飾品や小物なら木製やプラスチック製のフックでも支えられますが、重いものを掛ける場合は、耐荷重性が高いフックを選ぶ必要があります。特に金属製のフックは耐久性が高く、重いキッチン用品や工具なども安全に吊り下げることができます。
まとめ
ここまで、パンチングボード(有孔ボード)の基礎知識やDIYで使用する際の注意点について紹介してまいりました。パンチングボードは壁面利用を最大化し、収納やディスプレイを可能にするアイテムです。パンチングボードを使用した壁面収納は、フックや棚を組み合わせることで、手軽に作ることができるのも魅力です。DIYに使用する際の注意点に気を付けながら、機能性に富んだ壁面収納や自分好み空間づくりをしてみてはいかがでしょうか。
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