ポリ袋(ビニール袋)の材質と特徴とは
ポリ袋は一般的に店舗でのレジ袋やゴミ袋など、さまざまな場面で使用されています。一口にポリ袋と言っても複数の材質があります。このページでは、ポリ袋の材質の特徴をご紹介!各材質の主な用途も併せて記載していますので、選び方の参考になれば幸いです。
ポリ袋の材質
LDPE:高圧法低密度ポリエチレン
LDPEは、プラスチックのなかで最も一般的に利用されるプラスチックフィルムです。日本で生産されているポリ袋の半数はこの素材が使われており、手触りが柔らかく、しなやかな素材です。また、しわになりにくいことも特長です。耐熱温度は80~90度と低いため加工に優れています。
- LDPEの主な用途
- ゴミ袋・チャック付きポリ袋など
HDPE:中低圧ポリエチレン
スーパーのレジ袋として多く使用されている材質で、LDPEに比べて透明度は低いです。伸縮性はなく、パリパリした素材で使うとシャカシャカした音がします。引っ張りに強く、伸びにくい強さがあります。耐熱温度は120度以上で加工に適しており、低密度ポリエチレンよりさらに薄く加工することができるため、コストを抑えて生産することが可能です。
- HDPEの主な用途
- レジ袋・手穴ポリ袋・極薄ポリ袋など
IPP:インフレーションポリプロピレン
透明度や価格の面ではLDPEとOPPの中間に位置する素材です。伸縮性はありませんが、透明度があり滑りやすいため商品を入れやすいのが特長。低温になると強度が落ちてしまうため、冷凍などには向いていません。
- IPPの主な用途
- パンの包装・野菜の包装など
OPP:二軸延伸ポリプロピレン
透明度が最も高く様々な商品パッケージに使用されているOPPは、硬めの質感で光沢性も高く、引っ張っても全く伸びません。透明度が高いため包装した商品を綺麗に見せることが可能です。フィルム自体の強度は高いですが、一部が切れるとそこからぴりぴりと裂けやすいです。また、熱シール性が悪いため、防湿性・気体遮断性はありません。
- OPPの主な用途
- DM、パンフレット、アクセサリーなど商品の包装、ボードン袋など
注意事項:ポリ袋は一部の商品を除き、常温でのご利用をお願いします。冷却・加熱・ボイルには適しませんので、ご注意ください。
また、湿気を通す性質がありますので、乾燥物の保持や、湿気を含んではいけないものには不向きです。