ダンボールのサイズと容量の選び方
梱包・発送用の箱として広く使用されているダンボール。定番の60cm・80cmなどの宅配便サイズや引っ越し用など、サイズ・種類ともに豊富です。また、A4・B5などの書籍が収納できるものもあります。そのほかニーズに合わせて様々なダンボールを選ぶことができます。
ダンボールとは?
ダンボールは波形に成形した中芯原紙の片面又は両面にライナ原紙を貼ったもので、業界では「段ボール」と表記します。名付けたのは、1909年に日本で初のダンボール製造に成功した井上貞治郎氏です。梱包・発送用の箱として使用されていますが、引っ越しや通販、製品の生産や物流、農作物の出荷などでも活用されています。
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サイズから選ぶ
ダンボールは外寸法のサイズと重量によって運送料が決められます。小さな商品に大きなダンボールも使用できますが、商品の破損を防ぐために沢山の緩衝材が必要となり、送料も増すなどの余計な手間やコストがかかります。そのため、用途ごとに最適なサイズのダンボールを選ぶことが重要です。サイズは宅配便・メール便・底面・容量サイズなどがあります。一般的なサイズとしては、60・80・100・120・140・160サイズが挙げられます。
60・80サイズ
3寸合計が60・80cm以内。本やCDなどの小物を複数入れるのに適していて商品発送などに使用します。
100・120サイズ
3寸合計が100・120cm以内で主に引っ越しで使われます。120サイズは書籍などを詰めすぎると重くて運べないことがあるので衣料品の収納に適しています。
140・160サイズ
3寸合計が140・160cm以内で大きな商品の梱包に適しています。160サイズは重量によって底が抜けることがあるので重量物を入れる際は、底を補強するなどの対策を講じましょう。
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容量で選ぶ
宅配業者は3辺計に加え、重量制限を設けている場合もあります。そのため、60サイズを使用しても重量制限で80サイズ分の費用がかかることもあります。サイズに比例して容積も大きくなるので沢山の荷物を収容することが可能です。収容量は、ダンボールの形状にも左右されるので梱包を行う際は、サイズ・形状など細かくチェックすることをおすすめします。
60サイズ |
最小の規格で容積4.75リットル。収容量はCD20枚、文庫本10冊程度。 |
80サイズ |
容積11.8リットル。B4の書類や小物類、畳んだ衣類の梱包、ギフトボックス向きです。 |
100サイズ |
容積26.66リットル。A4の書類や畳んだ衣類、重量のある書籍に向きます。 |
120サイズ |
容積44.54リットル。CD90枚、DVD60枚程度、畳んだセーターを2枚並べて収納できます。 |
140サイズ |
容積82.92リットル。A3の書類や、畳んだ衣類を2,3枚並べて収納可。ダンボール自体が大きいため、重量物ではなく、大きくて軽い物の梱包に適しています。 |
160サイズ |
容積128.78リットル。コートや着物などの大きめな衣類や家具家電の梱包に向きます。 |
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厚みから選ぶ
フルートはダンボールの中芯の波型を指し、中芯30cmあたりにある波の段数と高さによって種類が分けられています。A・B・Cフルートは、段数・高さがJIS規格によって定められています。フルートの種類によって強度や厚さが異なります。下記以外にも様々なフルートがありますので、ダンボールを選ぶ際は品物の重量に適した強度や厚みのフルートを選択することが大切です。
Aフルート |
日本で最も一般的で段数34±2、高さ約5mm。衝撃の吸収力や圧迫に強く、引っ越しや青果の梱包資材などで使われます。 |
Bフルート |
段数50±2、高さ約3mmでAフルートより薄く潰れにくいタイプ。加工が容易で軽量物の梱包や内装箱などとしても利用できます。 |
Cフルート |
段数40±2、高さ約4mmでAフルートより薄く、段数が多いが強度は同程度です。 |
Eフルート |
段数93±5、高さ約1.5mmで薄く、段数が多いタイプです。強度は強くありませんが印刷が美しく仕上がるため、ギフトパッケージやメール便などに向いています。 |
Wフルート |
高さ約8mmでAフルートとBフルートを二重にした5枚で構成され厚みがあります。Aフルートの1.5倍ほど頑丈で、輸送条件が悪い時や緩衝性が必要な品物の梱包に最適です。 |
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まとめ
今回は、ダンボールについて解説してきました。ダンボールは身近な部分でよく使用されていますが、サイズ、容量、厚みなど、用途によって色々な選び方があるということが分かります。これからは引っ越し、収納、発送用など、用途や大きさなどに応じて種類を検討し、ダンボールを様々な面で幅広く活用してみてはいかがでしょうか。
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