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ニトリル手袋とは|厚み基準の選び方と失敗しないコツ
シモジマオンラインスタッフ
公開日:2025/10/24 11:50
更新日:2025/10/24 11:56

ニトリル手袋とは|厚み基準の選び方と失敗しないコツ

ニトリル手袋とは|厚み基準の選び方と失敗しないコツ ニトリル手袋は、医療や飲食、清掃など幅広い分野で使われている使い捨て手袋です。手にしっかりフィットし、耐油性や耐薬品性に優れていることから、衛生面でも安全性でも高い評価を得ています。しかし、同じニトリル手袋でも厚みの違いによって、作業のしやすさや耐久性は大きく変わります。 この記事では、初心者にもわかりやすく「ニトリル手袋とは何か」から解説し、厚みの基準別に失敗しない選び方のコツを紹介します。目的に合った手袋を選ぶことで、作業効率やコスパも大きく改善できます。

この記事は、包装用品・店舗用品の通販 「シモジマオンラインショップ 」が監修しています。

ニトリル手袋とは?特徴とメリットを初心者向けに解説

ニトリル手袋とは?特徴とメリットを初心者向けに解説 ニトリル手袋とは、耐油性や耐薬品性に優れた合成ゴム素材の手袋です。医療や飲食、整備など多様な現場で使われており、ラテックス手袋やビニール手袋とは異なる特長を持っています。まずはニトリル手袋の基本構造とメリットを理解しましょう。

ニトリル手袋の基本構造と原材料

ニトリル手袋とは、「ニトリルゴム(NBR)」と呼ばれる合成ゴム素材で作られた使い捨て手袋です。天然ゴム(ラテックス)とは異なり、石油由来の素材でできているため、油・薬品・洗剤などに強い特性を持っています。また、手にぴったりフィットする伸縮性があり、細かい作業でも素手に近い感覚で使えるのが特徴です。食品加工や医療現場、整備作業など、清潔さと耐久性が求められる場面で多く使用されています。 ※ニトリル手袋は多くの油や薬品に強い一方、アセトンなど一部の有機溶剤には不向きな場合もあります。

ラテックス手袋やビニール手袋との違い

ニトリル手袋と他の使い捨て手袋を比較すると、その違いは素材と用途にあります。ラテックス手袋は天然ゴム製で柔軟性に優れますが、アレルギー反応を起こす人がいるのが難点です。一方、ビニール手袋は価格が安く、着脱が簡単ですが、伸びにくく破れやすい傾向があります。その点、ニトリル手袋はラテックスのフィット感とビニールの扱いやすさを両立したバランスの良い手袋といえます。さらに、厚みのバリエーションが豊富で、用途に応じて「薄手」「厚手」を選べるのも特徴です。

ニトリル手袋の主なメリット・デメリット

ニトリル手袋のメリットとしては、まず耐油性と耐薬品性の高さが挙げられます。そのため、化学薬品を扱う作業や油を使う調理現場でも安心して使用でき、衛生的にも優れています。また、ラテックス手袋とは異なりアレルギーの心配がほとんどない点も大きな特徴です。さらに、柔軟性が高くフィット感に優れているため、長時間の作業でも手が疲れにくく、細かな作業にも適しています。 一方で、デメリットとしてはコスト面と環境耐性が挙げられます。他の素材に比べてやや価格が高く、高温・低温環境での長時間使用では、素材が硬化・劣化することがあります。また、厚みがあるタイプほど通気性が下がり、蒸れやすくなる傾向もあります。 これらの特性を理解した上で、用途に合った厚みを選ぶことが快適さと安全性を両立させる鍵です。ニトリル手袋の特性を正しく活かすことで、作業効率と作業者の満足度をどちらも高めることができるでしょう。 ニトリル手袋カテゴリはこちら

ニトリル手袋の厚みによって変わる使い心地と耐久性

ニトリル手袋の厚みによって変わる使い心地と耐久性 同じニトリル手袋でも、厚みによって使いやすさや強度が大きく変わります。厚みは作業効率・安全性・コストに直結する重要な要素です。ここでは、薄手・中厚手・厚手の違いと、それぞれの特徴を詳しく解説します。

薄手タイプ(0.05mm前後)|素手感覚で細かい作業におすすめ

薄手タイプのニトリル手袋は、約0.05mm前後の厚みが特徴です。この薄さにより指先の感覚が伝わりやすく、素手に近い操作性を実現します。医療現場での検査や精密機器の組み立て、食品加工など、繊細な作業を必要とするシーンに最適です。柔軟性が高く手にフィットしやすいため、長時間の作業でも疲れにくく、快適な装着感を保てます。ただし、薄手ゆえに耐久性や耐突刺強度はやや劣るため、強い力を加える作業には不向きです。用途に応じて、必要な厚みと強度のバランスを意識して選びましょう。

中厚手タイプ(0.08~0.1mm)|バランス重視で幅広い用途に

中厚手タイプのニトリル手袋は、0.08~0.1mmの厚みを持ち、耐久性と使いやすさのバランスが取れた万能タイプです。医療や介護、飲食、軽作業など、さまざまな現場で幅広く使用される厚みであり、破れにくく快適な着け心地が特徴です。適度な厚みがあるため、薄手よりも安全性を確保しながらも指先の感覚を損なわないのが魅力です。長時間作業にも対応できるため、コスパと実用性の両立を求める人に最適。どの厚みを選ぶか迷った場合は、この中厚手タイプを基準にすると失敗が少ないでしょう。

厚手タイプ(0.12mm以上)|高い耐久性で薬品・油作業にも安心

厚手タイプのニトリル手袋は、0.12mm以上の厚みを備えた高耐久タイプです。化学薬品や油、洗剤などを扱う作業では、手をしっかりと保護する厚手タイプが欠かせません。耐突刺性・耐摩耗性に優れており、清掃業や整備工場、研究施設などでも活躍します。また、厚みがあることで破損リスクを減らし、安全に長時間作業を行うことができます。ただし、厚さが増す分、指先の感覚がやや鈍くなる点には注意が必要です。高い安全性を重視する作業や強度が求められる環境では、厚手タイプのニトリル手袋を選びましょう。 ニトリル手袋カテゴリはこちら

用途別のおすすめニトリル手袋厚み早見表

どの厚みのニトリル手袋が最適かは、作業内容や使用環境によって異なります。作業内容に合わない厚みを選ぶと破損のリスクや操作性の低下につながるため、用途に応じた厚み選びが大切です。以下の早見表では、食品加工・医療・清掃・美容サロン・研究など、業界別に最適な厚みとポイントをまとめました。※厚みの数値はメーカーや製品シリーズによって若干異なります。ここでの分類は一般的な目安です。
業界・用途 推奨厚み 特徴・選び方のポイント
食品加工・飲食業 0.05~0.08mm(薄手~中厚手) 衛生面を重視。食材の扱いやすさと素手感覚を両立できる厚み。
医療・介護現場 0.08~0.1mm(中厚手) 長時間使用しても疲れにくく、感染予防や衛生管理に最適。
清掃・整備作業 0.12mm以上(厚手) 洗剤・油・薬品に強く、高い耐久性を発揮。破れにくさ重視。
美容サロン・理容業 0.06~0.08mm(薄手~中厚手) 薬剤に触れる作業が多く、肌への密着性と感覚を重視。
研究・検査・実験室 0.1~0.12mm(中厚手~厚手) 耐薬品性が必要。試薬や器具の操作性と安全性を両立。
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厚み×用途で選ぶ!ニトリル手袋の選び方ガイド

ニトリル手袋の厚みは、作業内容や目的によって最適な基準が異なります。医療・介護、飲食、清掃など、それぞれの現場で重視すべきポイントを押さえれば失敗を防げます。具体的な使用シーン別に厚みの選び方を紹介します。

医療・介護現場でのニトリル手袋の選び方

医療・介護現場でのニトリル手袋の選び方
医療や介護の現場では、感染予防と衛生管理の徹底が何よりも重要です。ニトリル手袋はゴム(ラテックス)手袋とは異なり、アレルギーのリスクが少ないため、医療従事者や患者の双方にとって安全な選択肢といえます。おすすめの厚みは0.06~0.1mm程度(薄手~中厚手)です。薄手タイプは注射・検査・細かな処置などの繊細な作業に適し、中厚手タイプは処置や介助など耐久性が求められる場面に向いています。また、手にしっかりフィットするタイプを選ぶことで操作性が向上し、長時間の使用でも疲れにくくなります。医療現場では交換頻度も高いため、厚みとコスパのバランスを考慮した選択が大切です。

食品加工・調理で使う場合の厚みのポイント

食品加工・調理で使う場合の厚みのポイント
食品を扱う現場では、衛生面と安全性の両立が欠かせません。ニトリル手袋は、食品衛生法に適合したものを選べば、直接食材に触れても安心です。一般的には0.05~0.08mm程度の薄手タイプが主流で、細かい作業でも感覚が伝わりやすく、滑りにくいのが特徴です。 ※食品衛生法に適合していない工業用ニトリル手袋もあるため、食品用途では「食品衛生法適合」表示を確認しましょう。 ただし、肉や魚など油分を多く含む食材を扱う場合は、中厚手(0.08~0.1mm)が適しています。厚みを増すことで油や水の浸透を防ぎ、手荒れのリスクを軽減できます。また、透明やブルーなど、異物混入が確認しやすいカラーを選ぶのも食品現場ならではのポイントです。

掃除・軽作業・工場など異なる現場の手袋選び

掃除・軽作業・工場など異なる現場の手袋選び
掃除や工場での作業では、薬品・油・摩擦などに対する耐久性が求められます。そのため、0.12mm以上の厚手タイプのニトリル手袋が最適です。厚みがあることで破れにくく、手をしっかり保護できるため、洗剤や溶剤を使用する清掃作業でも安心です。 一方、軽作業や組み立て作業など、指先の感覚が必要な現場では、中厚手タイプ(0.08~0.1mm)が扱いやすいでしょう。厚すぎると作業効率が落ち、薄すぎると破損リスクが高まるため、作業環境に応じて選ぶことが大切です。特に頻繁に手を動かす現場では、伸縮性のあるニトリル手袋を選ぶことで疲労を軽減できます。
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厚み選びで失敗しない3つのコツ

厚み選びで失敗しない3つのコツ ニトリル手袋を選ぶとき、「どの厚みが最適かわからない」という声は多いです。作業内容・時間・コストの3要素を意識すれば、快適で長持ちする手袋が選べます。失敗しない厚み選びのコツを3つの視点から解説します。

①作業内容に合わせて選ぶ

ニトリル手袋の厚みを選ぶうえで最も重要なのは、作業内容との適合性です。精密作業や検査業務など、指先の感覚を重視する作業では薄手タイプ(0.05mm前後)がおすすめ。薄手タイプは素手感覚で作業ができ、細かな動きが求められる医療・研究・調理などの現場に最適です。 一方で、耐久性や保護性が求められる作業には厚手タイプ(0.12mm以上)が向いています。例えば、整備・清掃・化学薬品を扱う現場では、厚手のニトリル手袋が破れにくく、安全性を確保できます。作業の性質を見極め、求める「操作性」と「保護力」のバランスで厚みを選びましょう。

②作業時間と頻度を考慮する

作業時間や着用頻度も、ニトリル手袋の厚みを決める重要なポイントです。長時間作業には中厚手~厚手(0.08~0.12mm)が快適で、圧迫感が少なく手の疲労を軽減できます。一方で、短時間の作業や頻繁に着脱する業務では、薄手タイプを選ぶと効率的です。 また、長時間使用時に蒸れやすい環境では、通気性の良い中厚手タイプを選ぶと快適さが保てます。厚みが作業のしやすさや集中力に直結するため、時間軸で考える厚み選びを意識することが大切です。

③コスパと安全性のバランスを取る

厚みを選ぶ際は、コストパフォーマンスと安全性のバランスにも注目しましょう。厚すぎる手袋は価格が高くなる傾向があり、薄すぎる手袋は破損リスクが上がります。最適な厚みを選べば、コストを抑えながらも作業の安全性を確保できます。特に業務用途では、「単価の安さ」だけでなく、交換頻度や作業効率も含めた実質コスパを重視するのがおすすめです。結果的に、適度な厚みのニトリル手袋を選ぶことが、コスト削減と安全管理の両立につながります。

④厚みとコスパの関係を理解する

ニトリル手袋の厚みと価格には明確な関係があります。薄手タイプは初期コストが低いものの、破れやすいため交換回数が増えがちです。一方、厚手タイプは単価が高くても長持ちし、結果的にコスパが良いケースも多くあります。 また、廃棄ロスや交換頻度を考慮した「実質コスパ」の視点も重要です。交換頻度を減らすことで廃棄ロスの削減=環境負荷の軽減にもつながります。コスト面だけでなく、耐久性・作業効率・環境配慮の観点からも厚みを選ぶと理想的です。「長く使えて安全に作業できる厚み」が、最もコスパの高い選択といえるでしょう。 ニトリル手袋カテゴリはこちら

ニトリル手袋に関するよくある質問

ニトリル手袋に関するよくある質問 ニトリル手袋とゴム手袋の違いや、メリット・デメリットなど、疑問に感じやすいポイントをまとめました。よくある質問を押さえておくことで、自分に合った手袋選びに役立ちます。初心者の方もぜひチェックしてください。

Q1. ニトリル手袋とゴム手袋の違いは何ですか?

A. ニトリル手袋は合成ゴム製で、ラテックスアレルギーのリスクが極めて低いのが大きな特徴です。 一般的なゴム手袋(ラテックス手袋)は天然ゴムを原料としており、柔軟性が高い反面、アレルギー反応を起こす可能性があります。一方、ニトリル手袋はニトリルゴム(NBR)という合成素材から作られており、アレルギーリスクが低く、耐油性・耐薬品性にも優れています。そのため、医療現場や工場、清掃などの過酷な環境にも適した素材といえます。柔軟性ではラテックスに劣るものの、強度と安全性ではニトリル手袋が優位です。

Q2. ニトリル手袋のメリットは?

A. 高い耐久性と耐薬品性、そしてアレルギーを起こしにくい点が主なメリットです。 ニトリル手袋は、破れにくく伸びに強い構造を持ち、長時間の作業でも安心して使用できるのが特徴です。また、薬品・油・洗剤などに強いため、医療現場や食品加工、研究施設でも幅広く利用されています。ラテックス(天然ゴム)とは異なり、アレルギーのリスクがほとんどない点も大きな利点です。さらに、厚みによって用途を選べる点もメリットの一つ。「薄手で作業性重視」から「厚手で耐久性重視」まで、ニトリル手袋は厚みの種類が豊富です。

Q3. ニトリル手袋にデメリットはある?

A. コストがやや高めで、厚みによっては柔軟性が低下する点がデメリットです。 ニトリル手袋は高性能な反面、ゴム手袋よりも価格が高くなる傾向があります。また、厚みが増すほど指先の感覚が鈍くなり、繊細な作業には不向きな場合もあります。ただし、薄手タイプを選べば操作性が高く、厚手タイプを選べば安全性を強化できるため、用途に合わせた厚み選びでデメリットを解消可能です。コスト面も、耐久性が高く交換頻度が減ることで結果的にコスパの良い選択となるケースが多いです。 ニトリル手袋カテゴリはこちら

まとめ|厚みを意識して最適なニトリル手袋を選ぼう

まとめ|厚みを意識して最適なニトリル手袋を選ぼう ニトリル手袋は、厚みひとつで使い心地や安全性が大きく変わります。薄手タイプは指先の感覚を活かした繊細な作業に、中厚手タイプは快適さと耐久性を両立した万能型として、厚手タイプは薬品や油などを扱うハードな現場で活躍します。大切なのは、「どんな作業を、どのくらいの時間行うのか」を意識して選ぶこと。厚みを正しく選ぶことで、手を守るだけでなく作業効率も大きく向上します。あなたの現場にぴったりのニトリル手袋を見つけて、安心で快適な作業環境を整えましょう。 ニトリル手袋カテゴリはこちら

この記事は、包装用品・店舗用品の通販 「シモジマオンラインショップ 」が監修しています。

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