世界にはこんなにも綺麗な色があったんだと気づかされるような感覚。
「cofuku-biyori」を展開する作家なりさんのレジン作品は、繊細な慎ましさのなかに四季折々の日本の色を見るような美しさを感じます。
「cofuku-biyori」のコンセプトは、つけてちょこっと(小)幸せ(福)な気分(日和)。

独学で学ばれたレジン。
”なんでもない日でもつけられること”を意識して制作されています。お気に入りを身に着けた1日はモチベーションが上がります。

今回なりさんが、
「HEIKO ミニダンボール MD-1」を使って考案してくださったラッピングアイディアがこちらです。

まるで季節の贈答品のような折り目正しさと清々しさを感じるラッピング。
今回、なりさんのこちらのラッピングについて、そしてハンドメイド作家としてのご活動についてお伺いしました。
―――今回のラッピングでミニダンボール以外で使った資材や道具を教えてください。
インクジェットプリンタ用厚紙用紙、トレーシングペーパー、スタンプ(水引)、家庭用インクジェットプリンタ、ロータリーポンチ、ハサミ、カッター、です。
―――こちらを作る際、思い浮かべたことや意識した点があれば教えてください。
初めは単純に3点以上をこの箱でお届けするためには?で考えました。
1,2点なら名刺サイズ程度の台紙につけた耳飾りを緩衝材とともに入れる事で可能なのは以前実践したので…。
そこからぼんやり考え出して大きな台紙に一気につければ良い→ぴったりサイズの台紙で…からの『コフレ』っぽくなったかな?だったので季節の贈答品と思っていただけて嬉しいです。

―――トレーシングペーパーを箱の掛け紙に使うアイディアがとても素敵だと思いました!水引のイラストはスタンプとのことですが、このスタンプは既製品をお使いなのでしょうか。そして、もしモチーフに込められた意味などあれば教えていただけますでしょうか。
既製品を購入しました。
モチーフは水引の菜の花結びです。和のモチーフも四つ葉のモチーフも昔から好きで形のイメージに合って可愛いと思い、調べたら菜の花の花言葉が『小さな幸せ』らしく屋号にも合致していること、また水引自体の意味も未開封の保証、魔除け(…はさておき)、人と人とを結びつけるという意味があるとの事で人に贈るものに良いかなと思いこちらの形にしました。

―――イヤリングが付いている台紙もオリジナルのものですね!こちらは箱の大きさに合わせてオーダーされたものでしょうか?
こちらは家庭用のインクジェットプリンタで印刷したものです。
デザイン系のアプリで素材を使いつつ作成しました。ざっくり言うとA4で4面くらいです。
いつかはオーダーして作れたら良いなと思いますが季節や作品毎に好きに作るのも楽しそうなのでしばらくは自宅プリントで試していきたいです。
―――こちらもお手製だったのですね!ピッタリとはまっていて美しいです!では、このラッピングを再現してみたい!という方へアドバイスや注意したほうがよいポイントはありますか?
難しいことはしていないのですが、台紙はなるべく厚手の方が作品の重みに負けなくて良いかと思います。その点で家庭用プリンタだと限界があるのですが。
あとは台紙の寸法ですかね?内寸ぴったりだと蓋が閉まりません(笑)また、組立式の箱なので組立方によって多少調整が必要になると思います。
―――微調整を重ねられたのですね!では続いて現在のハンドメイド活動についてお伺いします。主にTwitter、Instagramで作品を紹介されており、今は販売開始に向けてご準備をされているかと存じます。
今までにもイベントへの出品や通販をされたことはあったのでしょうか。また、この先販売を開始するにあたり、どのような形態をお考えでいらっしゃいますか?
ずいぶん前ですが二次創作の方でイベントに出展したり通販を行っていました。また、2020年には期間限定で2週間ほどハンドメイドショップに委託販売をお願いしました。
今後はハンドメイドマーケットプレイスでの通販と昨年と同じく期間限定でのショップでの委託販売を考えており、2021年は7/16から8/9まで大阪中崎町のhakomittsu.様で開催される『カラーコレクション4』 に参加することになりました。
―――直近でお聞かせいただいた“夏の期間限定イベント”ですね!店頭に展示された作品たちはhakomittsu様のtwitterにて紹介され、通販対応ありとのこと。紹介ツイートを楽しみにしておりますね。なりさんがハンドメイドを始められたのはいつ頃だったのでしょうか?きっかけなどはありましたか?
ものづくり自体は小学生の頃から家で布小物を作ったりしていました。
現在のような形で始めたのは10年ほど前です。
元からものを作ることが好きだったので色々と興味はあってレジンを知り、こんなの作ってみたい!やってみよう!となりました。
―――小学生のころからものづくりされていらっしゃったのですね。cofuku-biyoriさんの作品はレジンを使ったものがメインかと思います。なりさんにとって、レジンの魅力とはなんでしょうか?
色でたくさん遊べるところでしょうか?
また、透明感や元は液体なので中に封入出来ることが魅力かと思います。
―――cofuku-biyoriさんの作品は、なんといっても透明感のある色合いの美しさに目を引かれます!作品の色を決めるのにあたり、参考にしているものやインスピレーションの源となるものがあれば教えて下さい。
風景写真や空の写真が好きなのでそういったところも少しはあるかなと。和のものも好きなので着物を見てはワクワクします。最近は色辞典系の本を見たりします。
―――これからハンドメイド作家として、挑戦してみたいことや作ってみたい作品はございますか?
まずは販売ですね。いつかは対面イベントにも出店してみたいです。
レジンで作りたいのはブレスレットとバッグチャームです。ワイヤーを上手に使えるようになりたいです。レジン以外も色々やってみたいです。
―――コロナも必ず収束する日が来ますし、その際には対面イベントもぜひ!なりさんのさまざまな作品を拝見したいです。
それでは最後にcofuku-biyoriさんの作品をご覧になる方、この先手に取られる方へメッセージがあればお願いいたします。
色にはこだわって作っています。お好きな色を見付けていただけると嬉しいです。
気ままに作っていて再現できなかったり、色を乗せるときにグラデーションだったりマーブルだったり個体差があったりで全く同じものはほぼないのでそれも楽しんでいただけたらと思います。
この先皆様に手に取っていただけるよう頑張ります!

なりさん 、素敵なお話をお聞かせいただきありがとうございました!
なりさんの作品情報は、下記のSNSにてご覧いただけます。
▼Twitterアカウント
https://twitter.com/cofuku_biyori
▼Instagramアカウント
https://www.instagram.com/cofukubiyori/
皆さんもぜひ、ラッピングに挑戦してみてくださいね!